自分の考えを述べずに質問ばかりしてくる新人看護師。わからないままいられるよりはマシだけど、少しは自分で咀嚼して欲しい…。このお悩みに対して人気ブロガーのDJあおいさん、実業家のワタナベ薫さん、産業医の井上智介さんらスペシャリスト3人がアドバイスします!
今回のお悩みに答えてくれるスペシャリストたち
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「次、何したらいいですか?」自分で考えずにすぐ質問してくる新人看護師にモヤモヤ
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看護師の仕事は自分で予定を組んで動くはずなのに、「私はどうしたらいいですか」と答えを求められることがほぼ毎日のようにあります。
「私はこうしようと思うけど、これであっていますか?」など、ある程度あたりをつけて聞いてきてくれればいいのですが、何も考えずに脊髄反射的に「どうしたらいいですか?」と聞いてくるのは、もはや受け身だと思います。
わからないことをわからないまま進められるよりはマシかもしれませんが…。
でも一旦自分で咀嚼してから聞くべきだと思いませんか?
考えなしの質問魔に疲れました。何かいい指導方法はありませんか?
スペシャリスト3人のアドバイスは?
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産業医
井上智介さん
日常的にSNS等で交流するのが当たり前のデジタルネイティブ世代なので、目立つことによって攻撃対象になりやすく、失敗したことなどもすぐに身内に拡散されていくといったことがよくあるため、そういった背景からこのような特徴が現れたのでしょう。
話を本題に戻すと、受け身の姿勢を変えていくには、相談者さんに質問された時「正解はないので、あなたはどう思う?」と確認するラリーが重要です。しかし、先ほどの若者の背景を考慮すると、若者にとってすぐに自分の意見を言うのは困難です。
それを可能にするのは、先輩が「何があっても私が責任を持つから思い切ってやってほしい」という姿勢を伝えていくことです。普段から、見捨てず最後までのサポートを約束する言葉や態度など、相談者さんの存在そのものがセーフティーネットになっていると感じてもらうことで、初めて勇気ある一歩を踏み出すことができるのです(by 井上智介さん)。
▶️夜勤のお菓子係や議事録係など、無償で押し付けられた仕事を回避するには?
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作家・実業家
ワタナベ薫さん
コーチングの哲学の中でとても大切なことがありますが、それは「主体的」に動くこと。自分で考えて、自分で行動して、自分でその行動の責任を取ること。それを少しずつ指導していく必要があるかもしれません。
最初は面倒かと思いますが、後輩の「どうしたらいいですか?」に対しては、そのまま「どうしたらいいと思う?」を相手に投げ返してみる。そして「次からは一旦考えて、あなたの答えを持ってきてから聞いてもらえる?」と優しく伝えてみること。
忙しいときにそれをするのはとても時間の無駄のような気がしますが、長い目でみると、今のうちに自分で考えて行動するための教育と指導が今こそ必要かもしれませんよ(byワタナベ薫さん)。
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人気ブロガー
DJあおいさん
ところが、「ハンバーグを作っている」ということを知らない人に玉ねぎのみじん切りを頼んだら、大元となる目的を理解していないので、疑問も具体性を欠いてしまうんですよね。
これが「何がわからないのかわからない」という現象で、一つひとつの作業の繋がりを理解できていないということです。だから彼らはひとつの作業が終わっても次に何をしたらいいのかわからず迷子になってしまうわけですね。
主に新人さんに散見される現象ですが、「今さら聞けない」というプライドが芽生えた新人界のベテラン(勤続2年くらいの若手)にも多く見られる現象です。
これは指導者にも責任があることなので、今一度共有すべき大元となる目的を教えてあげることですね(by DJあおいさん)。
三者三様のアドバイス、いかがでしたか? 相談者さんのお悩み解決の一助になれていれば幸いです。それではまた次のお悩みでお会いしましょう。
企画/内山直弥(TAC企画)、構成/藤田佳奈美(同)
産業医/精神科医/yahoo!ニュース公式コメンテーター
島根大学医学部を卒業後、現在は産業医・精神科医・健診医の3つの役割を中心に活動している。産業医としては、毎月30社以上を訪問。著書に『職場での「自己肯定感」がグーンと上がる大全』(大和出版)など。
株式会社WJプロダクツ代表取締役
メンタルコーチ、作家。国内最大級のオンラインサロン運営やコーチング養成スクール運営など。女性たちの悩みを解決すべく人生を謳歌する方法を発信している。自身がプロデュースした手帳『人生が変わる未来手帳』ほか、著書多数。
月間600万PV!の大人気ブロガー。独自の恋愛観と核心をついた鋭いアドバイスで、Twitter合計フォロワー35万人の人気を誇る謎の主婦。女性誌やサイトで連載多数。著書に『キャリアなどに興味はない。それなりに稼げて、ストレスフリーなら、それがいいのだ! 』(ワニブックス)、『女の人間関係はめんどうなのよ 人付き合いの処方箋』(KADOKAWA)、『結婚は「だから、好き」より「だけど、好き」。』(幻冬舎)など。