
問題から逃げてはいけない、向き合わなければならないと深刻に悩む方は多いですが、真正面から解決に向けて立ち向かおうとすることで、かえって事態を悪化させてしまうことがあります。今回は、問題への向き合い方についてご紹介します。
逃げずに取り組むほど苦しくなる理由
私の主観ですが、完璧主義の傾向が強かったり、自分に厳しければ厳しい人ほど、「問題から逃げてはならない」「何事も正面から向き合わなければならない」「苦しくても立ち向かわなければならない」という考えが強い気がします。こういう人の場合、どんな悩みや問題に対しても、その考えを採用しようとします。悩みや苦しみ、問題と向き合わないことに対し、罪悪感を抱き、自分を責めてしまう。一度逃げたら逃げ癖がつくのではないかと不安になり、「すぐに逃げてしまう自分」が許せなくなる……。 しかし、そう考えている人たちの多くは、悩みや問題が解決するどころか、つらさや苦しみが増幅してどうしようもなくなっているのです。悩みを解決し、苦しみから解放されたいはずなのに、本来の目的とは違う「自責」に着地してしまう。そういった方は「問題や悩みを解決したい」のではなく、「自分が無力な人間であることを証明したい」という無価値感の深層心理が働いているのかもしれません。
努力の方向性を間違えない
私はよくカウンセリングにおける「問題解決」の基本姿勢として、「問題に真正面から取り組めば取り組むほど、苦しさやつらさが増す一方ならば、日常のなかで喜びや楽しみ、あるいは集中できることを増やしていきましょう」という話を相手にしています。
なぜなら、ネガティブ思考や自分を律する気持ちが強すぎる場合、物事に対する視野が非常に狭くなっているため、健全な解決策が浮かぶことはほとんどないからです。 ですが、「何が自分の喜びなのか」「自分は何を楽しいと感じるのか」「集中できることがわからない」と返答する方は少なくありません。
それどころか、喜びや楽しさを味わうことに罪悪感を持つ人もいます。しかし、日常では苦しいことやつらいこと、そして悲しいことのほうが多いからこそ、自分の心の声に耳を傾け、喜びや楽しみを、時間をかけて追求し、堪能する必要があるのです。 もしも、この世にしなければならない努力があるのだとしたら、「問題や悩みを解決するための努力」ではなく、「自分で自分を幸せにするための努力」なのではないかとも思います。 逃げてはいけないときもあるかもしれませんが、それは今ではないかもしれません。苦しみと向き合うだけが成長につながるわけではないことを、この機会にぜひ知っていただければと思います。
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