大手前大学で日本初の国際看護学部を新設へ
大手前大学は2019年4月より国際看護学部を新設しました。日本国内の大学で初となる国際看護学部は、定住外国人、訪日外国人、在外日本人など多様な人々に対応できる医療的なグローバル人材の育成を目的としています。
外国人患者の実態については、一般社団法人 日本病院会が平成27年度に加盟医療機関を対象に行った統計で、実に78.6%もの病院が外国人患者を受け入れ経験があるという結果も出ており、今後、2020年に開かれる東京オリンピックの影響からさらに外国人患者が増加すると予想されます。
これまでは、看護師に国際的な対応能力はそれほど求められていませんでしたし、養成機関でも、医療英語や国際的な文化を学ぶような機会はほとんどありませんでした。しかしこれからは外国人患者とのコミュニケーションをはかるための英語能力、また英語に限らず他の外国語を話せることは大きな強みとして評価されると考えられます。
さらに、外国人患者の価値観や文化を理解することも、外国人患者と接する上で大切な要素になるでしょう。また病院経営面から見ても、健診対象者から外来、入院患者まで外国人患者を積極的に受け入れることで利益につながる可能性があります。国際看護師という役割が、現場レベルで活躍する日も近いかもしれません。
看護師国家試験で不適切問題 チェックの甘さが原因か
2019年2月に行われた第108回看護師国家試験において、正答が複数あるなどの不適切問題が11問(※)あったとして、一般社団法人 日本看護学校協議会が厚生労働省に要望書を提出しました。2018年に行われた第107回看護師国家試験でも不適切問題が10問あり、近年、こういった不適切問題が多く出題されることが問題となっています。
この問題の背景として考えられるのは、状況設定問題の存在です。看護師の臨床心理アセスメント能力や状況判断能力をはかるため、事例を用いた状況設定問題が出題されていますが、問題の特徴として明らかな正答が存在するようなものにならないことがあり、このようなトラブルが続いていると考えられます。状況設定問題は、看護師の臨床実践能力の育成という面から見れば必要といえますが、あまりに不適切問題につながるようであれば、問題数を少なくするなどの対処が求められるでしょう。
※2019年3月22日の厚生労働省の発表では3問が不適切問題とされた
文:看護師 水谷良助
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