• 2016年3月4日
  • 2021年11月15日

人間関係を悪くする「決めつけ」、していませんか?

 

人間関係が悪くなる原因のひとつに、「決めつけをしてしまうこと」が挙げられます。たとえば、あなたは過去にこんな経験をしたことはないでしょうか。

・同僚に冷たい態度を取られたとき、「きっとこの人は私のことが嫌いに違いない」と考える
・メールの返信が遅いことに対し、「私は後回しにされるの?」とイライラする
・「こんな勤務表をつくるなんて、看護師長は私に嫌がらせをしているとしか思えない」と腹を立てる

など……。私が働いていた職場にも、客観的に見るととてもそのようには思えないことに対し、ありとあらゆる決めつけをするスタッフがいました。私には、彼女の発言が被害妄想のように思えることが多々あったので、「それは考えすぎじゃないの?」と伝えたことがあります。ですが、彼女が納得することはなく、「いや、絶対そうに決まっている」と思い込み、怒ってばかりいました。 このような「根拠のない決めつけ」は、他の選択肢を受け入れることができず、自分を苦しめてしまう考え方です。私自身も、「彼女には何を言っても仕方がない……」と諦めた苦い経験があります。

「決めつけ」により、幸せを感じにくくなる理由とは

「決めつけ」は表情や言動に現れ、ストレスがたまるだけでなく、その場の雰囲気や人間関係も悪くしてしまいます。幸せを感じられないのは、出来事そのものではなく、そこにありとあらゆる解釈を重ね、怒りや不安、悲しみなどを増幅させてしまうことが原因なのです。

立ち止まって、客観的に考えることが大切

実際に「決めつけ」をしている真っただ中にいるときは、「それが事実ではない」ということに気づかず、自己防衛に走りやすくなります。他者の言動に過敏になり、心の中や態度で相手を攻撃したり、過剰に自己弁護をしたり……。これでは周囲との関係を悪化させてしまう一方です。
相手の態度に納得がいかず不満や憤りを感じたときには、一度立ち止まって、客観的に「本当にそれは事実なのか? それとも、自分勝手な解釈なのか?」と考えることを意識してみてください。また、仮にあなたが決めつけた内容が事実だとしたら、「なにが問題なのか?」も同時に問いかけてみるといいでしょう。
そして、「事実」かどうかも大切なことですが、「その解釈をすることによって、自分の気持ちが苦しくならないか」という視点を持つことも必要です。 あなた自身を追い詰めることになる「決めつけ」をやめ、円滑な人間関係を築いていけるといいですね。

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