会議の決定事項や業務の決まりごとについて、結論だけを述べる人がいますが、それでは相手が納得しにくいどころか、十分な理解が得られません。 会議や報告、指導時など、相手になにかを伝えるときは、納得してもらえるように伝え方を工夫することが大切です。これがスムーズにできるようになると、自然と共感も得られるでしょう。ポイントは次の2つです。
まず結論から話し、そのあとに理由を伝える
相手の納得を得たい場合は、「結論」と「なぜそうなったのか、なぜそうしなければならないのか」という理由を伝えることが大切です。だらだらと話が長く、結局何を言いたいのかがわからないと、相手も要点を理解しづらくなります。できるだけ結論から話すよう心がけましょう。
悪い例:結論がいつまでも見えてこない
「会議で、○○は△△だから××しなければいけないという意見が出て~……でも□□という考え方もあるよねという話が出たんだけど……いろいろ話し合った結果、□□することになりました」
良い例:結論から話す
「会議の結果、□□することが決まりました。理由は、○○は△△だから××したほうがよいとの考えからです」
重要なことは最後にもう一度伝える
結論をはじめに伝えても、その後の話が長くなってしまった場合には、最後にもう一度伝えるようにしましょう。「何が一番重要なポイントだったのか」を、要点を絞って伝えることが大切です。
例:「改めて結論ですが、□□することになりました。今後は××するようにしてください」
以上のポイントを踏まえて、自分だったら「どのような伝え方をされると納得しやすいか」を考えて話を組み立てると、グッと理解されやすくなりますよ!
文:看護師/カウンセラー 坂口千絵