医療系のドラマや漫画などでよく目にする「黄疸」という言葉。言葉は知っているけど、意味までは分からない人が多いのではないでしょうか。
実はこの「黄疸」、体の異変を知らせる重要なサインの1つなんです。読み方と意味を学びましょう!
「黄疸」とは、血中の「ビリルビン」という色素が増えることで、皮膚や粘膜が色素沈着を起こして黄色になった状態のことです。
主に顔、腕、胸などの皮膚や眼球の白目の部分など、目に見えて分かりやすい部位が黄色くなり、この症状が出ると肝臓や胆のう系の病気が隠れている可能性が高いと考えられています。
「黄疸」を用いた例文
「黄疸」という言葉が主に用いられるのは、消化器内科や肝臓内科といった消化器・肝臓系の疾患を専門に診る現場です。例文としては、
「明らかに皮膚や眼球が黄色化している。黄疸の可能性が高いので血液検査をしましょう」
「閉塞性黄疸の可能性が高いので、胆道ドレナージの準備をしておいて」
などが挙げられます。
そんな専門性の高い言葉「黄疸」ですが、一体何と読むのでしょうか?
正解はこちら!
正解は「おうだん」でした!
「疸」は、日常生活で滅多に使わない漢字ですよね。「おうたん」と間違えて読んでいる方も多い漢字です。
出典:「おさえておきたい看護用語 聞き言葉・略語・カタカナ語」(エキスパートナース編集部・編/照林社)
制作:TAC企画