• 2020年8月28日
  • 2021年11月16日

訪問看護で役立つ患者さんとのコミュニケーション術

 

新型コロナウイルスの影響もあり、注目されている訪問看護。訪問看護では患者や家族、関係者との信頼関係構築が特に重要です。 今回は、訪問看護師として必要なコミュニケーション術についてご紹介いたします。

患者やその家族との信頼関係を築きながら関わる

訪問看護の必須スキルともいえるコミュニケーション。どんなに知識や技術があったとしても、コミュニケーションをうまくとれないと患者さんとの信頼関係に響いてしまうことがあります。

まずは、安心して話せる雰囲気をつくるために「笑顔、態度、患者さんの声を聴く姿勢」に注意しましょう。座る位置目線の高さに配慮しながら、専門用語はなるべく使わずに一般的な言葉で簡単な質問を行い、患者さんや家族が不安に感じていることを確認します。

また、患者さんの暮らしぶりを聞きながら全身状態のアセスメントを行い、前回の訪問からどのように過ごしていたのかなど情報収集し、不安なことがないかを確認します。 訪問看護は、このような関わりの中で、一緒に喜んだり悲しんだり、患者さんとその家族の人生を看護で支えることが大切になってきます。

親しき仲にも礼儀あり

訪問看護では、患者さんの生活に入って必要な看護を行うので、病院と違いひとりひとりにじっくりと関わることができます。それは、患者さんの家族に対しても同様です。

じっくり関わることが出来る分、親しくなりやすいですが、どんなに親しくなったとしても丁寧な言葉遣いを心がけましょう。基本的には敬語です。

利用者さんとの信頼関係が徐々につくれてきた場合、親しみを込めて自然に友達口調になってしまう場合があります。
例えば「どこに痛みがあるのかな? 」「よくできたね」などの言い方は、相手を見下すような言い方に聞こえてしまう場合があり、家族や関係者が見たときに不快な思いをするかもしれません。名前を呼ぶときも、自分の家族ではないので「おじいちゃん」「おばあちゃん」と呼ばないようにしましょう。
丁寧な言葉遣いはもちろん、社会人としてのマナーを忘れずに、じっくりと訪問看護ならではの信頼関係を構築していってくださいね。

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