
介護施設(デイサービス)で働いています。自分の考え方の悪いクセで、まだ起こってもいないことを、こうなってしまったらどうしようと不安になります。例えば、インフルエンザの集団感染が起こったらどうしようとか、利用者さんが帰ったあと容体が急変したらどうしようとか……。今考えても仕方ないとどこかでわかってはいるのですが、ときどき不安がおさまらず、余計なことをしてかえって周りに迷惑をかけてしまい落ち込みます。ネガティブな思考を変えていくための対処方法はないでしょうか。
病院・職場
香川県在住 看護師歴7年目 29歳
介護施設(デイサービス)で働いています。自分の考え方の悪いクセで、まだ起こってもいないことを、こうなってしまったらどうしようと不安になります。例えば、インフルエンザの集団感染が起こったらどうしようとか、利用者さんが帰ったあと容体が急変したらどうしようとか……。今考えても仕方ないとどこかでわかってはいるのですが、ときどき不安がおさまらず、余計なことをしてかえって周りに迷惑をかけてしまい落ち込みます。ネガティブな思考を変えていくための対処方法はないでしょうか。
未来のことをあれこれと考え不安になるのは、「未知の危険」から身を守るための防衛本能によるものと考えられています。そのため、「不安をどうやって消すか」ではなく「不安とどう折り合いをつけるか」という視点で考えることが大切です。不安を消そうとすることは「不安」を「悪」だとみなすことになり、ますます不安が増大するという悪循環につながりやすくなります。
不安を感じたときには、その不安を抱くご自身に対し「そう思っているんだね」「不安だよね」など肯定も否定もしない声かけをすることで、不安は弱まっていきます。そのうえで、「この不安を持ち続けていたいのか、いたくないのか」をその都度問いかけて選択するという訓練を繰り返すことで、自分の思考のクセをコントロールできるようになります。もともと、思考のクセはニューロンの結びつきによる神経回路が同じ思考を繰り返すことで強化され、生じるものと考えられています。この神経回路の働きを弱めるには、それなりの期間が必要です。まずは諦めずにコツコツと、できるところからでいいので取り組んでみてください。
まだ、起きていないことに対し、さまざまな予測をするのは決して悪いことではありません。用意周到であるぶん、危機管理能力が高いともいえます。思考のクセは生かしかた次第で自分にとって強い武器にもなるものです。ご自身の能力を適切な場面で発揮できるよう、少しずつ訓練してみてくださいね。
坂口 千絵(さかぐち ちえ)
看護師、教育・指導サポート歴25年以上。コーチング、カウンセングなどの個人セッション実績豊富。2019年、「サポート職に携わる人のサポートに徹する」ことを決断し、25年間の看護師人生に幕を下ろす。
家族の死、最愛の夫の病死を通じ、死生観について学んだ経験をもとに、魂の望みを叶えながら、周りの人の幸せもしっかりとサポートしたい人に向け、オンライン講座を提供。セッションは「とにかく話しやすい」「具体的でわかりやすい」と好評。
直観力を駆使したセッションが大好評にて、続々と全国から受講生が集まっている。
HP:https://peraichi.com/landing_pages/view/yokubara717
ブログ:
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