• 2025年5月22日
  • 2025年5月16日

ビニール肌とは?原因と整え方を解説|乾燥・つっぱり・赤みをケア

 

ビニールのように肌がツルツルしていて一見ツヤがあるように見えるビニール肌。しかし、ビニール肌は、肌表面の角層が薄くなり肌のキメが失われている状態です。

肌がつっぱり感じがする人や乾燥しやすい人は、ビニール肌になっている可能性があります。そのままにしておくと肌トラブルにつながることもあるので、原因を知って正しいケアを行いましょう。そこでこの記事では、ビニール肌の原因と改善方法、ビニール肌向けのメイク方法を紹介します。ぜひ、参考にしてください。

ビニール肌とは

ビニール肌とは、ビニールのようにツルツルしていてツヤがある肌のことです。一見、美肌のように見えますが、肌表面の角層が薄くキメがなくなっている状態です。場合によっては赤みやかゆみが出たり、敏感肌になってしまうこともあるので、原因を知って正しい対策を取ることが大切です。

肌表面の角層は、ラップほどの厚みしかないものの、角層細胞やセラミドなどの細胞間脂質があって、肌のうるおいを保持するのに重要な役割を果たしています。この角層が薄くなってしまうと、バリア機能が低下して、乾燥をはじめとするさまざまな肌トラブルが起きやすい状態なのです。

ビニール肌の原因

まずは、ビニール肌の原因を紹介します。自分の肌状態に当てはまることがあるかチェックしてみてください。

洗浄力が高いクレンジングや洗顔料を使用している

濃いメイクをしていて毎日洗浄力の高いクレンジングを使用していたり、顔のベタつきが気になるからと洗浄力が高い洗顔料を使ったりすることは、ビニール肌の原因になります。洗浄力が高いクレンジング・洗顔料の使用や、熱いお湯での洗顔は、肌に必要な皮脂まで洗い流して乾燥を招くので避けたいものです。

また、汚れをしっかり落としたいからといって、肌をゴシゴシこすって洗ったりすると、摩擦が強すぎて負担になるので気を付けましょう。

角質ケアをしすぎている

角質ケアのしすぎもビニール肌の原因になります。角質ケアに使用するスクラブやピーリング、はがすタイプのマスク自体は間違ったケアではありません。しかし、ひんぱんに使いすぎると肌に必要な角質まではがしてしまい、バリア機能が低下して乾燥や肌トラブルを起こしやすくなります。

また、角質ケアアイテムを複数持っている場合も注意が必要です。併用したり日替わりで使ったりすると、角質を取りすぎてしまうので商品ごとに推奨されている使用頻度を確認して使用しましょう。

肌に合わないレチノールアイテムを使用している

流行によってレチノールを配合しているアイテムが増え、愛用している人も多いのではないでしょうか?手軽に使用できるようになりましたが、レチノールは選び方と使い方に注意が必要な成分です。

ビニール肌は角層が薄くなっているので、ターンオーバーを促すレチノールを使用するとターンオーバーが早くなりすぎてさらに角層が薄くなってしまう可能性があります。また、慣れないうちからレチノールの濃度が高いアイテムを使ったり、朝のスキンケアに使用することも肌トラブルの原因となるので避けましょう。

ビニール肌の改善方法

ここからは、ビニール肌の整え方を紹介します。

洗顔は正しい回数で行う

洗顔をしすぎると肌に必要なうるおいも洗い流されるので、洗顔は朝晩の1日2回で十分です。朝は、寝ている間に出た汗や皮脂を落とす目的で洗顔をするため、高い洗浄力の洗顔料は必要ありません。アミノ酸系の洗浄成分が配合された洗顔料がおすすめです。

夜の洗顔では、メイク汚れと汗や皮脂などを洗い流します。ビニール肌は乾燥しやすい状態なので、洗浄力が高すぎるものは避けるほうが良いでしょう。W洗顔不要のクレンジングを使用すれば、肌への摩擦を軽減できますよ。

洗顔をする際は、洗顔料はしっかり泡立てて、泡で洗うイメージで行いましょう。洗顔料を洗い流した後は、清潔なタオルやペーパータオルで軽く押さえるように拭くのがおすすめです。

角質ケアの頻度を減らす

ビニール肌を改善に導くには、角質ケアの頻度を減らすことも大切です。角質ケアアイテムは多くとも週に1〜2度程度を目安に使うようにしましょう。スクラブやピーリングなど、種類が違うアイテムを複数持っている場合も使いすぎには注意して、併用は避けるようにしてください。

また、熱いお湯で洗顔すると肌に必要な皮脂まで洗い流されて乾燥しやすくなるので、30~35℃のぬるま湯で洗いましょう。

紫外線対策をしっかりする

角層が薄く肌のバリア機能が低下しているビニール肌は、紫外線によるダメージを受けやすい状態です。紫外線は乾燥や肌トラブルの原因にもなるので、外出する予定がない日でも毎日日焼け止めを塗って紫外線対策を行いましょう。

日常生活であれば、石けんで落とせるタイプの日焼け止めを使って落とす際の肌への負担を減らすことが大切です。

肌に合ったスキンケアアイテムで保湿をする

間違ったスキンケアや、自分の肌に合わないアイテムを使っていることもビニール肌の原因になります。ビニール肌をやさしく整えるために、スキンケアの工程をシンプルにすることをおすすめします。

一旦、レチノールなどの取り扱いが難しい成分や、スペシャルケアアイテムはなしにして、化粧水で肌に水分を与えたあとに、乳液やクリームで蓋をするという基本のケアを行いましょう。コットンの摩擦で刺激を感じる場合もあるので、化粧水を手で塗るようにすると自分の肌の状態を確認しながらケアができます。

保湿を重視したいので、セラミドやコラーゲンなどの保湿成分が配合されている化粧水・乳液を使いましょう。

ビニール肌を予防するメイクの方法

ここでは、ビニール肌の予防につながる肌に負担をかけにくいメイク方法を紹介します。

落としやすいベースメイクアイテムを最小限に使う

ビニール肌は、肌の表面が薄くなっていてキメもないので、クレンジングが負担になることがあります。そのため、ベースメイクでは、石けんオフできるものなど落としやすいアイテムを使用しましょう。

また、ファンデーションを塗る範囲は最小限に留めることが大切です。毛穴や色ムラが気になりやすい頬や鼻などの部分にのみ薄く塗り、額やフェイスラインなど肌の悩みが出にくい部分には塗らずに仕上げるとクレンジングの負担が減りますよ。

紫外線対策ができるアイテムを使用する

ビニール肌のメイクは紫外線対策をしっかり行いましょう。化粧下地やファンデーションは紫外線防止効果があるものを選んでください。

肌色を補正できるカラー付きの化粧下地やBBクリームなどの多機能アイテムを使用して、ベースメイクに使うアイテム数を減らすのも手です。

ファンデーションを保湿力が高いタイプを使う

乾燥しやすいビニール肌のベースメイクに、パウダーファンデーションなどの油分が少ないものは合いません。ファンデーションにはさまざまなタイプがありますが、水分と油分のバランスが良いリキッドファンデーションがおすすめです。保湿力を重視したい人は、クリームファンデーションが合うかもしれません。

少量を頬に点置きして外側に向かってなじませます。全体に薄く塗ったら気になる部分にのみ少量重ね塗りをして仕上げましょう。

まとめ

今回は、ビニール肌について紹介しました。一生懸命スキンケアをしているつもりでも、間違った方法や過度に行うことで、ビニール肌になってしまうかもしれません。自分の肌の状態を知り、適切なケアをすることで、肌のコンディションが整いやすくなります。この記事を参考にご自身の肌に合ったスキンケアやメイクを続けて肌をいたわってくださいね。

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