転んでケガをした時にできる「挫創(ざそう)」。似たような漢字「挫傷(ざしょう)」との違いをご存じでしょうか?
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「挫創(ざそう)」を使った例文
「挫創(ざそう)」が使われるのは、皮膚科や形成外科の分野。
例文としては、
「スキー場で転倒した患者さん、膝の挫創の他に重度の捻挫もしているかもしれません」
「肘の打撲以外に手首も挫創していますね。挫創している部位は丁寧に洗ってください」
「挫創部分に脱脂綿やティッシュペーパーを当てると繊維が傷口に残る可能性があります」
などが挙げられます。どうやら捻挫や打撲とは異なるケガを指すようですね。
それでは意味を確認してみましょう!
意味はこちら!
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「挫創(ざそう)」とは「外部から鈍力が加わり、体表に傷がつくような内部組織の損傷」という意味です。同じような場面で使われる「挫傷」との違いは、皮膚の表面が傷ついてるかどうかにあります。転倒して切り傷のような皮膚表面からの出血が伴った場合は「挫創(ざそう)」、捻挫や打撲、肉離れのように皮膚の内側で組織が損傷をした場合は「挫傷(ざしょう)」と診断されます。違いをしっかり覚えておきましょう。
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出典:看護師さんのための用語辞典「挫創(ざそう)」
制作:TAC企画