医療漢字の中には、簡単に読めそうで実は意外な読み方をするものがたくさんあります。今回紹介する「陥凹」もその1つ。皮膚や骨の状態を見るときによく使われるこの言葉、一体何と読むのでしょうか?
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「陥凹」を使った例文
「陥凹」は主に形成外科や整形外科、眼科で使われます。
例文としては、
「検診の結果、視神経乳頭陥凹の拡大がみられました」
「骨の陥凹や変形がみられる場合、人工骨を作って移植する可能性があります」
「凹んだように見える傷跡のことを陥凹性瘢痕(※)といいます」
などが挙げられます。それでは正解を見てみましょう!
▶ケガに関する漢字「瘢痕」の読み方が地味に難しい……【医療漢字クイズ】
正解はこちら!
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正解は「かんおう」でした!
「くぼみ、へこみ」を表す言葉で、「かんぼつ」や「かんぼこ」と読み間違えてしまう人が多い医療漢字です。ちなみに例文で紹介した視神経乳頭の陥凹が大きいと、視野が狭くなる病気「緑内障(りょくないしょう)」の疑いが考えられるので、人間ドックで指摘されたときは、眼科を受診するようにしましょう。
制作:TAC企画