身体全体をコントロールしている重要な役割を担う脳。そんな脳に重大な障害をもたらすと考えられているのが、今回紹介する医療用語「脳嵌頓」です。
「嵌頓」はあまり見慣れない漢字なので難しいかもしれません。いったい何と読むのでしょうか?

別名「脳ヘルニア」とも呼ばれる「脳嵌頓」は、「頭部の外傷などに伴う脳の浮腫(むくみ)や血腫によって頭蓋内圧が亢進(こうしん)した結果、脳組織が隣接腔に押し出された状態」のことを指します。
生命維持にかかわる影響を及ぼし、意識障害や瞳孔(どうこう)異常などの症状が見られるのが特徴です。
「脳嵌頓」を使った例文
「脳嵌頓」を起こしている患者は緊急度が高め。そのためICUや脳神経外科で扱われることが多いです。
例文としては、
「脳嵌頓の場合は血中酸素濃度を十分に保ち、二酸化炭素濃度を低下させることが重要だ」
「脳嵌頓の観察項目の1つとして、頭痛・嘔吐など自覚症状の有無が挙げられる」
「脳嵌頓の患者の頭部は、20~30°挙上を維持する」
などが挙げられます。
それでは正解を見てみましょう!
正解はこちら!

正解は「のうかんとん」でした!
「嵌」は訓読みで「は(める)」「ほらあな」、「頓」は訓読みで「とど(まる)」「つまず(く)」と読みます。こちらも併せて覚えておきましょう!
出典:「おさえておきたい看護用語 聞き言葉・略語・カタカナ語」(エキスパートナース編集部・編/照林社)
制作:TAC企画
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