今回紹介する医療漢字は「吻合」です。日常生活のなかで「吻」という漢字はなかなか見かけないですよね。
難易度が少し高めなので、例文やヒントを参考に読み方を考えてみてください!
![](https://kango.mynavi.jp/contents/nurseplus/wp-content/uploads/2023/01/hungou_1.jpg)
ちなみに「吻」の字は、訓読みすると「くちさき」「くちびる」となり、動物の口先や口周辺から出て伸縮可能な管状の構造物のことを指すそうです。それらを総称した「吻」を「合(あ)わせる」ということは……?
「吻合」を使った例文
医療現場で「吻合」は、手術室や処置室で使われる言葉です。
例文としては、
「虚血性脳梗塞脳血管吻合術は、虚血性脳疾患に対して実施される」
「腸管を吻合した部位が、術後うまくつながらず合併症を引き起こす可能性がある」
「血管をうまく吻合できるかどうかがカギだ」
などが挙げられます。
例文から、「つなぎ合わせること」が大きなヒントになっていることが分かります。
正解はこちら!
![](https://kango.mynavi.jp/contents/nurseplus/wp-content/uploads/2023/01/hungou_2.jpg)
正解は、「ふんごう」でした!
「血管や腸管、神経などを互いに連絡するように手術でつなぐこと。また、血管や神経などが互いに連絡をもつこと」を指し、傷口を縫い合わせるを「縫合(ほうごう)」とは区別して用いられています。
出典:「おさえておきたい看護用語 聞き言葉・略語・カタカナ語」(エキスパートナース編集部・編/照林社)
制作:TAC企画