▶︎定期的に看護師を辞めたくなる……どうやってモチベ維持すればいい?
ペアの先輩看護師が休憩時間が終わっても帰ってこない。しれっと遅れて戻ってきたけど指摘できない……。 このお悩みに対して、作家のoishi haru/尾石晴さん、ロリータモデル兼看護師の青木美沙子さん、産業医の井上智介さんのスペシャリスト3人がアドバイスします!
イラスト:菜々子
今回のお悩みに答えてくれるスペシャリストたち



先輩看護師のズル休みを指摘できない。嫌われるのが怖くて…どうすれば?

八方美人な自分に腹が立ちます。
休憩時間は1時間なのに、ペアの先輩は1時間半も帰ってきません。その間私はせっせと働いていて、今にもイライラが爆発しそうなのに、遅れて戻ってきた先輩には「大丈夫ですよ」といい顔をしてしまいます。
後輩だからって舐めすぎだと思いませんか? そんなだらしがない先輩に「使えない」とか指摘されるのは納得がいきません。
なのに、笑顔で笑って受け流してしまう。こんなに猫被ってるんだろう自分……。
嫌われる勇気を持てればいいのにな。どう接していけば良いでしょうか?
出典:マイナビ看護師
スペシャリスト3人のアドバイスは?

作家
oishi haru/尾石晴さん
先輩は「休憩長引いても、後輩から何も言われないしラッキー」くらいにしか思っていないのでしょうね。
相談者さんも、舐められてると分かっている。でも嫌われたくないから我慢してるんですよね。
では、先輩に休憩時間の長さを指摘したら、嫌われるのでしょうか? 「行動に対して注意すること=人格否定(嫌い)」ということではありません。
でも、相談者さんは指摘するのをためらう。それは裏を返せば、自分も行動を注意されると、自分自身を否定されたと感じているからではないでしょうか?
嫌われる勇気とは「嫌われてもいいから思ったことを言うこと」ではありません。今の相談者さんに必要なのは、勇気より適切な主張をするスキルだと思われます。
具体的には以下の通りです。
①事実を伝える
②自分の要望を言う
③相手の立場も尊重する
この3つが適切に主張するスキルです。自分と相手を尊重しながらNOを伝えることがポイントです。今回の件なら、
①先輩の休憩が長引くと業務支障が出る
②休憩は時間通りにしてもらうよう伝える
③「お疲れなのは分かります」と添える
これだけです。「相手がどう思うか?」は横に置いておきましょう。
これで機嫌が悪くなるなら、それは伝え方の問題ではなく先輩の問題です。そして、ここで使うのが「嫌われる勇気」です。相手の問題は私の問題ではない。応援しています。(oishi haru/尾石晴さん)
▶︎定時上がりにこだわる先輩看護師。患者さんの状態に応じて残業も必要では?

ロリータモデル・看護師
青木美沙子さん
実は私も相談者さんと同じことで病んでしまった経験があります。
先輩に嫌われたくなくて、夜勤前は早めに来て準備したり、休憩時間も早めに切り上げたりしていました。
でも今は違います。気を遣いすぎるのはストレス過多になり、長い目で見ると看護師を続けられなくなるかもしれないので、一方的に我慢するのは良くないと思っています。
それにイライラすることでミスに繋がるのがいちばん避けたいことですよね。
先輩の機嫌を伺うことより、患者さん第一に考えて仕事をすることが大切だと思います。
自分を犠牲にすることが美徳という古い日本的な考え方は捨てて、自分をもっと大切にして、スムーズに仕事ができる環境を整えていく必要があると思います。
自分の意見を持つことは、嫌われることではないはずです。
嫌われるというマイナスな考えは捨てて、仕事に集中することが大事かと思います! そのためにどうしたらいいか、相談者さんはもう分かっているはずです。(by 青木美沙子さん)

産業医
井上智介さん
八方美人だと気がつくと、自ら損しにいっているようで嫌になりますよね。
その反面、チームで働くためには波風を立てずに生きていくことも必要です。
とくに、先輩が相手なら、相談者さんからビシッと注意するのは難しいでしょうから、本来なら看護師長から注意してもらうのがベストでしょう。
しかし、何かのきっかけで逆ギレされるリスクもあるのでちょっと怖いですよね。
今は無理して嫌われる勇気を持たずに、相談者さんなりに今の気持ちに折り合いをつけていくのもおすすめです。
今は「先輩のせいで……」というネガティブな気持ちでいっぱいかと思います。しかし、あえて逆転の発想で「先輩のおかげで……」と考えてみてください。
たとえば、「先輩のおかげで、どうしたら後輩から嫌われるか分かった!」「先輩のおかげで、周りから頑張り屋さんと評価された!」というように、ちょっと強引にでも今の状況からプラスになっている要素を見つけてみてくださいね。(by 井上智介さん)
▶︎非効率な先輩看護師にイライラ。後輩看護師として、どうするべき?
三者三様のアドバイス、いかがでしたか? 感情とは切り離して、事実として伝えるべきところは伝えられるといいですね。相談者さんのお悩み解決の一助になれていれば幸いです。それではまた次のお悩みでお会いしましょう。
企画・構成/藤田佳奈美(TAC企画)
ワーママはる(尾石晴)さん
作家・Voicyトップパーソナリティ・兼業大学院生・オンラインヨガ『ポスパム』代表。
外資系メーカーに16年勤務。子どもを育てながら管理職経験を持つ。ワンオペ育児の合間に、発信業・不動産賃貸業・ヨガインストラクター・ライフオーガナイザーなど、会社員以外での収入経路を複数確保。2020年4月退職。音声メディア「Voicy」では1,500万回再生超えのトップパーソナリティとして活躍中。SNSの総フォロワー数は7万人超え。現在は雑誌「レタスクラブ」での連載など文筆活動の傍ら、2020年ヨガスタジオ「ポスパムfukuokaスタジオ」を立ち上げ、代表を務める。2児の母。『ワーママはるのライフシフト習慣術』など。
Twitter:https://twitter.com/wa_mamaharu
青木美沙子さん
ロリータファッションモデル / 看護師 / 日本ロリータ協会会長
雑誌『KERA』『姉ageha』でロリータモデルをしつつ正看護師としても働く。2009年、外務省任命カワイイ大使として25カ国45都市以上の国を歴訪。2013年、日本ロリータ協会を設立。ロリータファッションBOOKの発売やプロデュース業も行うなど、精力的に活動している。
Twitter:https://twitter.com/aokimisako
井上智介さん
産業医/精神科医/yahoo!ニュース公式コメンテーター
産業医・精神科医。大阪府在住。島根大学医学部を卒業後、現在は産業医・精神科医・健診医の3つの役割を中心に活動している。産業医としては、毎月30社以上を訪問。すべての人に「大ざっぱ(rough)」に「笑って(laugh)」人生を楽しんでもらいたいという思いから「ラフドクター」と名乗り、赤縁の眼鏡、金色のアフロヘアと白衣姿でSNSや講演会などで心をラクにするコツや働く人へのメッセージを積極的に発信中。著書に『職場での「自己肯定感」がグーンと上がる大全』(大和出版)など。
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