なにかと言い訳をする後輩には、どのように接すればよいのでしょうか? 今回は、言い訳をするスタッフとのコミュニケーション方法についてご紹介します。
「なぜ」「どうして」を極力使わない
「なぜ」や「どうして」という言葉は、相手が「責められた」と受け取る可能性があります。人は責められたと感じると自己防衛本能が働き、自分を正当化しようとする発言につながりやすくなります。
相手に行動の理由を尋ねるときは「○○をした理由は何ですか?」あるいは「一緒に対策を立てたいので話を聞きたいのですが」など、聞き方を工夫しましょう。
自分の問題に意識を戻してもらう
「誰か」や「何か」のせいにしたくなるのは、防衛本能がある以上ある程度は仕方がないことです。
しかし、だからといって第三者や環境の責任について論じるのは妥当な解決策ではありません。 相手が「自分以外の問題」を述べているときは、まずはいったん、相手の言い分を受け入れたうえで「それで、あなたは今後、どうしていこうと思っているのですか?」など、自分自身に意識を向ける質問を適宜、会話のなかに入れていきましょう。
仕事において、行動の理由を聞く目的は決して相手を責めることではなく、改善策を見つけるためです。たとえ、「言い訳」だと感じる発言があったとしても、最善の策を講じることに意識を向けていきましょう。
文:看護師/カウンセラー 坂口千絵