人の仕事を手伝うことは、決して悪いことではありませんが、間違った協力の仕方をすると医療事故につながる危険もあります。それでは、手伝うときは、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。
善意がときにはトラブルにつながることもある
私は、「相手の許可なく、仕事を手伝ってはならない」という取り決めを提案し、浸透に努めていた時期があります。しかし、援助職という仕事柄からなのか、取り決めの順守が徹底されることはありませんでした。
当時、人の仕事を勝手に手伝うのは「緊急入院」の場面でよく見られました。たとえば、私が勤務終了間際に緊急入院を担当したとき、患者さんの対応後に伝票などの事務処理をしようと詰め所に戻ると、周りのスタッフが気をつかい、ほとんどの事務処理を済ませてくれていたのです。もちろん、手伝いはとてもありがたいことでした。しかし、過去には以下の問題が、何度も組織の中で起こっていたのです。
人の仕事を勝手に手伝うことの大きな「問題点」とは
1.他者のインシデント・アクシデントでも、当事者が責任を問われやすい
手伝ってくれたスタッフの誰かがミスを起こした場合、基本的に当事者はそのスタッフになりますが、担当看護師の確認ミスによる責任が問われることも。これではせっかくの善意があだとなってしまいます。
手伝う側は、「何をどこまで行うのか」を明確に担当看護師に伝え、自分の仕事にミスがないかを確認してもらうことが必要です。また、担当看護師側も、手伝ってくれたスタッフが確実に業務を行っているか確認する習慣を身につけるようにしましょう。
2.むやみに手伝うことにより、スタッフの自立を奪ってしまう
新人看護師など、業務の体験回数が少なかったり、未体験だったりするスタッフの仕事は、むやみに手伝うと相手の自立を奪うことがあります。
本来は、手伝われる側が「経験する機会がないので、一通りひとりでやらせてください」など、自分の意志を伝えられるとよいのですが、遠慮してなかなか言い出しにくいのが現状。また、その意志を伝えたとしても、「こんなに忙しかったんだから、今日はみんなに手伝ってもらったほうがいいよ」などと、つい気づかいをしてしまうことも。手伝う側になるときには、きちんと相手の意思を確認するようにしましょう。 人の仕事を手伝うのは、よいことだと思われがちですが、なかには手伝われることを嫌がる人もいます。気分よく確実に業務を遂行するためにも、相手の意思を尊重しながらサポートしていけるといいですね。
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