• 2016年12月13日
  • 2021年11月12日

気力を失い、言葉数が少ない患者さんとの接し方

 

生きる気力をなくしたり、今後を悲観して落ち込み、言葉数が少ない患者さんにはどのような姿勢で接するといいでしょうか。そのポイントについてご紹介します。

無理に励まそうとしない

精神的に落ち込み、気力を失っている患者さんは、人と会話をすることさえつらいと感じるときもあります。このような場合は、元気づけようとむやみに励ましたり、話を弾ませようとしたりするのは控え、見守ることも必要です。穏やかに笑顔であいさつすることを心がけ、患者さんの表情や声かけに対する反応を観察しながら接しましょう。

看護師側から患者さんに声をかける

ただ、見守る期間が長期にわたると、患者さんが心を開くきっかけを失ってしまうことも。「何か気になることがあったら声をかけてくださいね」とはよく使われる言葉ですが、忙しそうな看護師に声をかけるのを遠慮する患者さんは少なくありません。タイミングをみて、「いま、どんなことが気になっていますか?」というように、看護師側から会話を広げることも時には必要。その際、返答は期待しないことがポイントです。 患者さんの状況を十分に把握し、見守りと介入のタイミングを見極められるように心がけましょう。

文:看護師/カウンセラー 坂口千絵

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