• 2023年2月10日
  • 2023年2月10日

ベンゾジアゼピン系、有効性期待しやむを得ず処方か~秋田大が睡眠薬処方の調査結果公表

 
2月9日、秋田大は睡眠薬処方の調査結果を公表しました。それによると、ベンゾジアゼピン系睡眠薬を頻回に処方している医師は安全性に関する懸念を理解しながらも、有効性を期待して処方している可能性が示唆されました。

秋田大は9日、睡眠薬の処方に対する医師の態度に関する調査結果を公表した。ベンゾジアゼピン系睡眠薬や非ベンゾジアゼピン系睡眠薬については、医師は安全性に関する懸念を理解しながらも有効性を期待してやむを得ず処方している可能性が示唆されたという。【新井哉】

ベンゾジアゼピン受容体作動薬は、安全性に関する懸念があるにもかかわらず、世界中で広く処方されている。近年、安全性の高い新規睡眠薬が次々と発売され、これらが医師の睡眠薬の処方行動に対して影響を及ぼしている可能性があるが、これまで調査が行われていなかった。

同大精神科学講座の竹島正浩講師、三島和夫教授、琉球大精神病態医学講座の高江洲義和准教授、聖路加国際大大学院看護学研究科の青木裕見助教、聖マリアンナ医科大総合診療内科の家研也准教授、杏林大医学部精神神経科学教室の渡邊衡一郎教授、坪井貴嗣准教授、北里大医学部精神科学の稲田健教授、かつもとメンタルクリニックの勝元榮一医師、宗像水光会総合病院の津留英智医師、日本医療福祉生協連合会家庭医療学開発センターの喜瀬守人医師らの共同研究グループは、日本プライマリ・ケア連合学会、全日本病院協会、日本精神神経科診療所協会に所属している医師962人に対し、頻回に処方する睡眠薬のクラスと、その理由について調査した。

その結果、各クラスの睡眠薬について頻回に処方していると回答した医師に関しては、オレキシン受容体拮抗薬(84.3%)の処方が最も多かった。次いで非ベンゾジアゼピン系睡眠薬(75.4%)、メラトニン受容体作動薬(57.1%)、ベンゾジアゼピン系睡眠薬(54.3%)の順だった。

ベンゾジアゼピン系睡眠薬を頻回に処方していると回答した医師は、そうではないと回答した医師と比べて有効性を重視していたが、安全性を重視しないことと関連していた。その一方で、メラトニン受容体作動薬やオレキシン受容体拮抗薬を頻回に処方していると回答した医師は、そうではないと回答した医師と比べて安全性を重視していた。


出典:医療介護CBニュース