• 2025年5月3日
  • 2025年4月25日

産毛剃りの正しい方法は?手順や注意点をプロが解説!

 

毎日のメイクタイムに「化粧のりが悪い」と感じることはありませんか?それは顔の産毛が原因かもしれません。
顔の産毛を剃ることで、肌が明るく見えるトーンアップ効果や、化粧のりが良くなるなどのメリットが期待できます。ただし間違ったケアを行うと、肌を傷つけてしまう恐れがあるため、注意が必要です。今回は顔の産毛の剃りの正しいやり方と注意点、アフターケアについて詳しく解説していきます。

産毛剃りのメリット

黒髪の日本人は産毛も黒いため、顔色が暗く、くすんだ印象に見えることがあります。また産毛が生えたままファンデーションを塗ると、肌への密着を妨げて浮いてしまったり、ムラになりやすくなります。

顔の産毛を適切に処理することで、ファンデーションがぴったりと肌に密着しやすくなります。その結果、化粧のりが良くなり、メイクが崩れにくくなるなどのメリットが期待できます。

また顔の産毛剃りは、肌のトーンアップにつながります。肌表面の古くなった角質を取り除くピーリング効果により、くすみが改善されて、透明感のある明るい肌へ導きます。さらに肌表面のざらつきを取り除くことで、キメが整い、滑らかでツヤのある状態をキープできるでしょう。

顔の産毛剃りのポイント

顔の産毛を剃る際は、肌への負担を軽減するために、以下のポイントをおさえて行いましょう。

手首の使い方と「添え手」が大切

顔の産毛剃りは、手首の使い方がポイントです。手首を使ってカミソリを動かすことで、顔の丸みにフィットしやすく、安定して剃り進めやすくなります。その結果、剃り残しを減らし、同じ箇所を繰り返し剃ることによる肌への負担を軽減することができます。

またカミソリの運行には、カミソリを持っていない方の「沿え手」が大切です。カミソリの進行方向に対して、肌を逆に引っ張りながら剃ることで、カミソリをスムーズに運行できます。また切り傷などの、けがの予防にもつながります。

スチームで肌を柔らかくする

肌が硬く乾燥した状態でカミソリの刃を当てると、肌を傷つけてしまう恐れがあります。産毛剃りを行う前には、肌を「湿熱(スチーム)」して整えましょう。水分を含んで柔らかくなった肌は、カミソリの運行がスムーズになり、けがのリスクも減らせるはずです。

「湿熱(スチーム)」は、スチーマーや蒸しタオルを使用する方法などがあります。入浴後の浴室のスチーム効果を利用するのもおすすめです。

顔の産毛剃りの正しい手順

顔の産毛剃りは、正しいやり方で行うことで、美肌効果を高めることができます。ここからは、正しい産毛剃りのやり方を紹介します。以下の手順に沿って進めてください。

①おでこ・眉

おでこは髪の生え際から1cmほど残して剃ることで、柔らかい印象を与えられます。

眉に向かって上から下に剃ります。

眉の形は、後から微調整できるように、眉の上下1cmは残しておきましょう。

眉の形は、あらかじめ自分に合ったデザインを決めたうえで、丁寧に剃り進めます。目を開けているときと、目を閉じているときの違いも考慮しましょう。

②こめかみ・頬

こめかみは、上から下に向かって剃ります。その際、生え際や目にカミソリが当たらないように注意してください。

頬骨付近は、頬骨に沿って内側から外側に向かって剃ります。頬骨より下の部分は、産毛の流れに沿って、上から下に剃りましょう。

生え際は自然な形に調整できるように、1㎝程度残しておきましょう。

③鼻・口・あご

鼻筋は、上から下に向かって剃ります。小鼻も鼻筋同様に、鼻の丸みに沿うように進めてください。

鼻下・口角も、上から下に向かって剃ります。産毛が多く剃りにくい場所のため、必要に応じて再度「湿熱(スチーム)」しながら進めてください。

鼻・口・あごは、範囲が狭くカミソリの運行が難しいため、注意して行いましょう。

剃り残しがないか確認

一通り剃り終わったら、剃り残しがないかを確認します。剃り残しは、ライトなどの光に照らすと分かりやすいですよ。

剃り残しがあった場合は、毛の流れに逆らう「逆剃り」が有効です。逆剃りは肌に負担がかかりやすいため、同じ箇所を繰り返し剃らないように、より気をつけてください。

産毛剃り後のアフターケアの方法

顔の産毛剃り後の肌は、敏感になっています。しっかりとアフターケアを行うことで、肌荒れを防いで、肌状態を良好に整えることができます。

タオルでやさしく拭き取る

顔の産毛剃りの後は、タオルで抑えるようにやさしく拭き取ります。カミソリを当てた肌は、大変デリケートになっています。強くゴシゴシ拭き取ると、肌を傷つけ、ヒリヒリとした痛みを感じることがあるので注意しましょう。なるべく柔らかいタオルを使用することをおすすめします。

保湿ケアは十分に行う

顔の産毛剃りの後は、できるだけ素早く保湿を行ってください。通常より乾燥しやすくなっているため、入念なケアを心がけましょう。

保湿ケアに使用する化粧水やクリームは、基本的にはいつも使用しているもので問題ありません。もし赤みが出たり、かゆみなどの刺激を感じるときは、低刺激性のスキンケア製品を使用し、保湿力の高いクリームなどで十分に保湿しましょう。

顔の産毛剃りの注意点

産毛剃りを安心して行えるよう、カミソリの扱い方や産毛剃りの頻度、紫外線についての対処法を紹介します。

カミソリの運行方法に気を付ける

カミソリは、上下に運行して産毛を剃ります。横にすべらせるように運行してしまうと、切り傷などけがの原因になります。小鼻や口角などの剃りにくい部位は、特に注意してください。

また肌を傷つけないように、カミソリを肌へ当てる角度も大切です。直角ではなく、「45度以内」になるよう意識してください。

使い捨てのカミソリを使用する

カミソリは、繰り返し使用すると切れ味が悪くなります。切れ味が悪くなると、一度できれいに剃れにくくなるため、何度も同じ部位を往復することで肌への負担が大きくなります。衛生面を考慮しても、カミソリはなるべく使い捨てのものを使用することをおすすめします。

同じカミソリを使用する場合は、2〜3回を目安に交換し、剃りにくいと感じたらすぐに新しいものと交換しましょう。また錆びないように、使用後はしっかりと乾燥させて保管してください。

産毛剃りの頻度はどのくらい?

産毛の剃りすぎは、敏感肌や肌荒れの原因となります。顔の産毛を剃る頻度は、肌の「ターンオーバー(肌の代謝サイクル)」に合わせて行うことをおすすめします。肌への負担を軽減できるうえ、定期的に古い角質を取り除くことができます。

肌のターンオーバーは、平均28日と言われており、約1ヶ月に一度の産毛剃りが効果的です。ただしターンオーバーの周期には個人差があるため、肌の状態を確認しながら、自分に合った頻度で行ってくださいね。

生理中や、肌が荒れている状態のときは、産毛剃りを控えましょう。

紫外線に注意

顔の産毛剃りを行った後の肌は、紫外線を遮る産毛や角質が取り除かれた状態のため、注意が必要です。紫外線に当たることで肌が炎症を起こしやすく、過度な負担がかかってしまいます。産毛剃りは、なるべく夜の入浴前後など、紫外線の当たる可能性が低いタイミングで行いましょう。産毛剃りを行った後に外出する場合は、十分な日焼け対策を行ってください。

まとめ

顔の産毛剃りを行うと、化粧のりが良くなったり、ピーリング作用による美肌効果が期待できるため、毎日のメイクが楽しくなるはずです。「化粧のりが悪い」と悩んでいる人は、ぜひチャレンジしてみてください。

肌への負担を抑えて安全に行うために、今回紹介したポイントを意識して、正しい手順で実践することが大切です。ケアの前には「湿熱(スチーム)」で肌を温めてうるおし、アフターケアも忘れずに行ってくださいね。月に一度の産毛剃りを習慣にして、明るく滑らかなツヤ肌をキープしましょう。

著者プロフィール