• 2023年7月26日
  • 2023年7月24日

30歳独身、貯金額400万円って少ないですか? ボーナスは貯金すべきか教えて!

 

看護師11年目の病棟勤務で貯金が400万円って少ない? いくらあれば安心できるの? ボーナスは貯金すべき? このお悩みに対して人気ブロガーのDJあおいさん、ロリータモデル兼看護師の青木美沙子さん、産業医の井上智介さんらスペシャリスト3人がアドバイスします!

今回のお悩みに答えてくれるスペシャリストたち

30歳独身、貯金額400万円って少ないですか? ボーナスは貯金すべきか教えて!

相談者
看護師歴11年目、病棟勤務ですが貯金額が400万円です。30歳独身でこの貯金額って少ないですか?

同世代で既婚の看護師たちは、子どもの学費やら家のローンやらでお金のやりくりに一生懸命なのをみて、独身の私がこのペースの貯金で大丈夫なのか不安になってきました。

ちなみに家計簿はつけていません。ボーナスが入ったら、ささやかなものですが爆買いすることや旅行に使うことはあります。

もっと将来を見据えてボーナスくらいは貯金や資産運用に回すべきでしょうか?

経験にお金を使う、ものにお金を使う、将来を見据えて貯金する。どれも大事なことだと思うのですが、私の現状の貯金額と貯めるペースなどからアドバイスいただけますと幸いです。

スペシャリスト3人のアドバイスは?

産業医
井上智介さん
将来を考えると今の貯金で大丈夫か不安になりますよね。30歳で貯金が全くない人もいる中で、家計簿もつけず400万円の貯金があるなら、素晴らしい貯金体質です。

今後のボーナスに関しても、教科書的には「少しでも貯金や資産運用をするべき!」という話になるかもしれませんが、相談者さんは貯金ができない人でもなく、しっかり手に職もあるわけですから、そこまでお金のことで頭を悩ませなくてもいいかもしれません。

30歳独身という年齢や立場の今だからこそできることもあるはずです。「自分の好きなことがわからない」「趣味がないからストレス発散ができない」という人がいるなかで、旅行に行くなどして発散する方法をすでに持っていることが、何よりも相談者さんの強みです。

ボーナス時期の発散があるからこそ、また明日からの仕事を頑張れるってこともありますよね。どうしても貯蓄が気になるなら、事前に「ボーナスの20%は貯金する」と決めてから、あとは思いっきり好きに使えば罪悪感も和らいで、より豊かな人生を送れるでしょう(by 井上智介さん)。

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ロリータモデル・看護師
青木美沙子さん
私の個人的な意見ですが、少なくないと思います。しっかり貯金もできていて逆にすごいなと思いました!

私の場合、看護師としてバリバリ働いていた20代前半は、貯金はほとんどせず、大好きなロリータのお洋服につぎ込んでいたので……(笑)。

お金はないよりあった方がもちろんいいのですが、お金を使わずにただ働いているだけでは人生つまらないと思うので、使う時は使うというメリハリが大事な気がします。

ストレスにならない程度に貯金もしつつ、休暇は旅行に行ったり、趣味に使ったりして、お金を使って人生を豊かなものにすると仕事も頑張れると思います。

自分で働いて稼いだお金なので、人のお金の使い方と比べるより、自分の視点で考えてもいいと思います(by青木美沙子さん)。


人気ブロガー
DJあおいさん
30歳で貯金400万円は立派ですよ。私が30歳の頃の貯金額は690円くらいでしたからね。少なくとも私より立派なのは間違いないです。

貯金はある一定のラインまでは貯まるほどに将来の不安は目減りしていくのですが、そのラインを超えると、いくら貯金をしても将来の不安は消えないんですよね。

年収100億円くらい稼げるとまた次のステージが見えるのかもしれませんが、私たちのような一般庶民では完全に不安を消すことは無理なんです。そのラインがどこにあるのかは個人差があるので一概に明言はできません。

自分でラインを決めたら、あとは貯金額にとらわれずに、収入よりも支出が少ない生活習慣を送っているだけでもいいのではないでしょうか。

ボーナスの使い道ですが、これといって物欲がないのなら、そろそろ資産運用を勉強してもいい時期かもしれません。労働による所得より資産運用による所得の方が大きい世の中ですからね、お金にお金を稼いでもらうのもアリですよ(by DJあおいさん)。

お三方のアドバイスを踏まえると、30歳独身で貯金額が400万円は悪くないようです。これならボーナス全てを貯金に回さなくてもよさそうですが、そもそも、看護師さんの2023年の夏のボーナスの状況はどうなっているのでしょうか?

看護師さんの2023年夏のボーナス状況は? 使い道は?

ここ数年は新型コロナの影響により、感染対策でコストがかさみ、手術や外来などの減少も相まって、経営難に陥る病院も多かったことから、激務にもかかわらずボーナスカットされた看護師さんは少なくありませんでした。さて、今年の状況はというと……。

▶️看護師1年目の初めてのボーナス、有意義な使い道を教えて先輩ッ!

ナースプラス編集部の調査によると、85%の看護師さんが今夏ボーナス支給があったようです。ただ、「ボーナスが前年より増えた」と回答する人は30%にとどまりました。「前年と同額支給」が最も多く37.8%。昨今のボーナス減額の流れからすると、まだまだ厳しい状況が続いている看護師さんも多そうです。

そんななか、2023年の夏のボーナスを支給された看護師さんに、使い道について聞いてみました。

ボーナスの状況が芳しくない看護師さんも多い中で、62.2%の人が「一部貯金する(=一部は使う)」と回答しました。

使い道を聞いてみると「自分へのご褒美にいろいろ爆買いする」(51.5%)、「旅行に使う」(24.2%)といった娯楽のほかに、「子どもの学費の支払い」(9.1%)、「生活費の補填」(6.1%)のような現実的な回答も。

アドバイザー3人の意見を踏まえても、「一部貯金する(=一部は使う)」という使い道がベターかもしれません。相談者さんのお悩み解決の一助になれていれば幸いです。それではまた次のお悩みでお会いしましょう。

企画・構成/藤田佳奈美(TAC企画)

井上智介さん
産業医/精神科医/yahoo!ニュース公式コメンテーター
島根大学医学部を卒業後、現在は産業医・精神科医・健診医の3つの役割を中心に活動している。産業医としては、毎月30社以上を訪問。著書に『職場での「自己肯定感」がグーンと上がる大全』(大和出版)など。

青木美沙子さん
ロリータファッションモデル / 看護師 / 日本ロリータ協会会長
雑誌『KERA』『姉ageha』でロリータモデルをしつつ正看護師としても働く。2009年、外務省任命カワイイ大使として25カ国45都市以上の国を歴訪。2013年、日本ロリータ協会を設立。ロリータファッションBOOKの発売やプロデュース業も行うなど、精力的に活動している。

DJあおいさん
月間600万PV!の大人気ブロガー。独自の恋愛観と核心をついた鋭いアドバイスで、Twitter合計フォロワー35万人の人気を誇る謎の主婦。女性誌やサイトで連載多数。著書に『キャリアなどに興味はない。それなりに稼げて、ストレスフリーなら、それがいいのだ! 』(ワニブックス)、『女の人間関係はめんどうなのよ 人付き合いの処方箋』(KADOKAWA)、『結婚は「だから、好き」より「だけど、好き」。』(幻冬舎)など。

著者プロフィール