• 2023年2月9日
  • 2023年2月6日

同棲していても夜勤で生活リズムが合わずすれ違い……関係を維持するには?

 

パートナーと一緒に暮らしているけど、夜勤で生活リズムが合わない。どうしたらいい? このお悩みに対して、人気ブロガーのDJあおいさん、作家のワタナベ薫さん、産業医の井上智介さんらスペシャリスト3人がアドバイスします!

イラスト:菜々子

今回のお悩みに答えてくれるスペシャリストたち

同棲していても夜勤で生活リズムが合わずすれ違い……関係を維持するには?

相談者

3交替制の病院で働く看護師です。私には、いま交際2年目で先月同棲を始めた彼がいます

ゆくゆくは結婚できたらいいなと考えているのですが、ここ数か月なかなか会話の時間が取れず、すれ違いの日々が続いています。理由は、彼の出勤形態が朝早く、私は準夜勤・深夜勤務が多いからです。

同棲を始めたのも「なかなか会う機会がない、一緒に住んだら変わるんじゃないか」という理由からでした。ただ現状は変わらず、むしろ一緒に暮らしているのにすれ違っているからか、同棲前より余計に寂しく感じます。

2交替の病院への転職は今のところ考えていないのですが……。
もし先生たちが同じような境遇になったら、どのように関係性を維持しようとしますか?
参考にしたいので教えてください。

スペシャリスト3人のアドバイスは?

人気ブロガー
DJあおいさん

生活スタイルが正反対でも一緒に住んでいれば必ず接点はありますから、イヤでも顔を合わせる機会はあるはず。それでも会話がないと感じてしまうのは、お互いがお互いに求めるものに相違が生じているからではないでしょうか?

たとえば、あなたは今の生活にさみしさを感じているのに、彼は今の生活に満足している。
そういった相違の隔たりを埋めるのは、「コミュニケーション」しかありませんからね。

顔を合わせれば軽い話くらいはしているのかもしれませんが、本当の意味でのコミュニケーションが取れていないということだと思います。

察してちゃんになって念力を飛ばしていても何も伝わらないので、LINEや手紙でも結構ですから、自分の気持ちを嘘偽りなく言語化して伝えるように努めてください。それだけで今の不安の8割は解消できますよ(by DJあおいさん)。


ワタナベ薫_profile

実業家
ワタナベ薫さん

同棲したのにすれ違い生活、さみしいですね。

たとえば、究極の質問をしてみるとします。
①2交替制の病院に転職するか?
②このままの状態で彼と付き合うか?

これは「どれを選択するか?」という意味ではなく、あなたの本心を知るための質問です。どちらがより嫌でしょうか? きっとあなたが一番価値を置いていることを選択するはずです。

私ならどう思うかを考えたとき、むしろこの状況はたまに会える新鮮さと、キャリアもプライベートも充実していて満足な状況です。

時代はどんどん変わっていき、結婚やパートナーとのあり方も変わってきています。別居婚や週末婚のような状況で、独身気分を味わいながら結婚生活も楽しむ、という柔軟な結婚生活が存在しますからね。

あなたが一番価値を置くところと彼の価値を置くところの真ん中で決定できるといいですね(byワタナベ薫さん)。


産業医
井上智介さん

以前からのすれ違いを解消するために同棲を決意したのは、とても素晴らしい行動です。あなたも彼もとても恋愛にまじめな性格ですね。

ただ、物理的に距離が近くなったぶん、“心のすれ違い”がより浮き彫りになってしまったようですね。その上で、相談者さんが転職等の生活スタイルの変更を考えないなら、関係を維持するのは難しいでしょう。

ただ、そう簡単に結論を出さないのであれば、同棲を解消してみるのはいかがでしょうか。「離れているから仕方ない」という、もっともらしい“すれ違う言い訳”があったほうが、割り切れてラクなものです。

そしてその結果、本当に結婚したい相手なのか、自分が心地よいと思う距離感はどれくらいかなども見えてくるはず。

カップルの形は十人十色。ステレオタイプな幸せ像にとらわれずに、あなたにとっての幸せの形を見つけてくださいね(by 井上智介さん)。


三者三様のアドバイス、いかがでしたか? まずはきちんとお相手と話し合って、お互いの目指す幸せの形をすり合わせてみるといいかもしれませんね。相談者さんのお悩み解決の一助になれていれば幸いです。それではまた次のお悩みでお会いしましょう。

企画・構成/藤田佳奈美(TAC企画)

DJあおいさん
月間600万PV!の大人気ブロガー。独自の恋愛観と核心をついた鋭いアドバイスで、Twitter合計フォロワー35万人の人気を誇る謎の主婦。女性誌やサイトで連載多数。著書に『キャリアなどに興味はない。それなりに稼げて、ストレスフリーなら、それがいいのだ! 』(ワニブックス)、『女の人間関係はめんどうなのよ 人付き合いの処方箋』(KADOKAWA)、『結婚は「だから、好き」より「だけど、好き」。』(幻冬舎)など。

ワタナベ薫さん
株式会社WJプロダクツ代表取締役
メンタルコーチ、作家。国内最大級のオンラインサロン運営やコーチング養成スクール運営など。女性たちの悩みを解決すべく人生を謳歌する方法を発信している。自身がプロデュースした手帳『人生が変わる未来手帳』ほか、著書多数。

井上智介さん
産業医/精神科医/yahoo!ニュース公式コメンテーター
島根大学医学部を卒業後、現在は産業医・精神科医・健診医の3つの役割を中心に活動している。産業医としては、毎月30社以上を訪問。著書に『職場での「自己肯定感」がグーンと上がる大全』(大和出版)など。

著者プロフィール