• 2019年10月18日
  • 2021年11月16日

夜勤のある病院への復職

 

ブランクからの復職を考えたとき、なるべくたくさんのことを学び直したい気持ちと、現役の頃と同じように働きたいという気持ちが芽生えます。そのため、病院を視野に復職を進めていくと必ずぶつかる「夜勤の壁」。今回は、夜勤のある病院に復職した際に抑えておきたいポイントについてご紹介します。

夜勤のスタートは要相談

ブランクからの復職は、家庭との両立など、不安を抱えたままです。しかも「いつかは夜勤をしなければ」という思いだけが加速してしまい、その心配は大きくなるばかり。そのため、復職の面談が大きなポイントになります。
私は総合病院での勤務が多く、復職先はやはり夜勤のある病院でした。復職時、病院側に家庭との両立や夜勤の不安について話をしたところ、最初の1年間は夜勤を免除してもらい、子供の成長に応じて夜勤回数を少しずつ増やす……など、自分の環境に合わせてスタートすることができました。

また、子育て中の人には、時短勤務や外来業務、日勤だけの正社員など、ライフスタイルに合わせた勤務体系も多くなってきています。最近では、夜勤の時間が短縮になる代わりに、朝8時半から夜20時~21時頃までの日勤「長日勤」という勤務体系もでてきました。
看護師の離職にもつながる「夜勤」は永遠のテーマです。一人でもんもんと悩むよりも、思い切って復職の面談時に相談してみましょう。

周囲からのサポートは必須

夜勤をスタートするにあたって、一番の不安は育児や家事の両立です。特に子育て中は、子どもの突然の体調不良に呼び出されることが多々あり、勤務変更をせざるを得ない状況になります。
日勤の場合は、スタッフの人数がある程度確保されているので、業務への支障はそれほど大きくはありませんが、1人、2人体制の夜勤では、突然の変更が難しいです。そのため、夜勤をスタートするときには、家族や周囲の協力が不可欠になります。

私が総合病院で働いていたときも、ほとんどのスタッフは家族の協力のもと夜勤をしていました。実家の近くに住んでいたり、夫側の両親のサポートがあったり、まわりの環境に恵まれていることが多いと感じました。

なかには夫婦で支え合い、お互いシフトの相談をしながら夜勤を入れている人も。どんな形であっても一人では解決しがたいことなので、まわりの環境を整えてから夜勤について考えていきましょう。

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