• 2018年11月22日
  • 2021年11月15日

【看護師の悩み】話し下手は克服できる?

 

【質問】申し送りが苦手で、しどろもどろになります

もともと人見知りをする性格で、学生時代から話すことが得意ではありませんでした。社会人になり、このままではいけないと思い、自分から積極的に話しかけようと努力しましたが、言葉に詰まってしまいうまく話せません。

休憩時間に同僚が楽しく話しているのを見ると、話し上手な人をうらやましく感じます。(栃木県在住 看護師歴2年 24歳)

【回答】話し上手より聞き上手になろう

「聞く力」は信頼関係を結びやすい

苦手なことを克服しようとチャレンジするのは素晴らしいことです。
たしかに、話し上手な方は話題が豊富で、話の起承転結もしっかりとしており、周囲を楽しませることが得意ですよね。ムードメーカーにもなりやすいため、話下手な方にとっては憧れの対象になるかもしれません。
ですが、話下手だと自覚している方がいきなり話し上手になるのは簡単ではありません。盛り上がる話題を見つけたり、筋道を立てて話をしたり、周りを楽しませたりなど、会話へのハードルが高くなります。うまく話そうとすると、かえって苦手意識が強くなってしまうこともあります。

そこで、まずは「聞く」側に徹してみてはいかがでしょうか。人にはそれぞれ得意分野があります。苦手なことを克服するのが難しいと感じた場合には、「聞く」ことを得意にすることで力を発揮できるかもしれません。

会話は「キャッチボール」と表現されるように、「話す人」と「聞く人」の双方向で行われるものです。きちんと話を聞いてくれる人がいるだけで、話す側は安心感や信頼感を抱きやすくなります。

友好な人間関係を築くためにもっとも重要なのは、「話す力」よりも「聞く力」だといっても過言ではないでしょう。

聞き方に工夫をして、相手への興味を示す

「聞く」側に徹するといっても、ただ黙って話を聞いていれば良いというものではありません。
第一段階として、うなずく、「なるほど!」「へぇー!」などのリアクションをとる、笑顔で聞くなどの行動を通して、「私はあなたの話を聞いています」と表現することが大切です。

第二段階では、「質問を交えて話を聞く」ようにしましょう。そうすることで、会話が一方通行にならず、話も弾みやすくなります。

また、会話をする際に「どんな切り返しをしよう……」と考えすぎないよう気をつけましょう。この場合、自分に意識が向いているため、相手の話をきちんと聞けていない可能性があります。
「聞く」ことは非常に奥が深いコミュニケーションです。慣れるまでは大変ですが、相手の話に興味をもって聞くことで、自然と質問も浮かびやすくなります。「なにを話すか」より「どのように聞くか」を大切にしていきましょう。

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