【質問】口を開けば愚痴や悪口ばかりの看護師にうんざり
【回答】他者に注意をする前に、自分を見つめてみる
愚痴を言っている本人に自覚はない
愚痴や人の悪口ばかり言っているスタッフは、見ていて気持ちのいいものではありませんね。会うたびに誰かの悪口を言われれば、一緒の空間にいることさえも苦痛になります。しかし、このような人は「悪口を言う」ことで無意識にストレスを発散しようとしているか、自分の意見に共感・同意を求めていることが多いのです。相手は「悪いことをしている」という自覚がないため、仮に注意や指摘をする際にも、言葉選びは慎重にする必要があります。
「できるだけその場に居合わせないようにする」「話が耳に入らないようにする」というのもひとつの方法ですが、これを機会にご自身の内面を見つめ直すと、悪口が気にならなくなったり、周囲からあからさまに悪口を言う人がいなくなったりと、環境が変化するかもしれません。
自分の「許容範囲」を意図的に広げる
ここでいう「内面を見つめ直す」とは、愚痴や悪口を言う深層心理に隠された「ストレス発散」を自分は適切にできているだろうか。そして、過剰に周囲に対して心を閉ざしていないだろうかなどを、自分自身に問いかけることです。
「そんなことを思ってはいけない」というような、自分に対する禁止事項が多い人は、ストレス発散ができる人をねたましく思い、相手に対して不愉快に感じてしまう場合があります。
また、「自分のことなんて理解されなくていい」「わかってもらえなくていい」と心を過剰に閉ざし、孤立している人も。気軽に共感・同意を求めたり、悪口を言い合うグループのことをうらやましく感じたりして、過度に不快に感じることもあります。
ですから、禁止事項を減らし、自分の思いを吐きだせる場や、思いを共有できる環境を作ることで、周囲が変わることもあります。ぜひ、試してみてくださいね。