• 2025年6月9日
  • 2025年6月3日

ほうれい線はマッサージで改善する?原因や対策、注意点を解説

 

「最近ほうれい線が目立ってきたかも…」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。年齢を重ねるにつれて増える悩みのなかでも、ほうれい線は顔の印象を大きく左右します。

実は、ほうれい線は日々のセルフケアで目立ちにくくすることが可能です。しかし、間違ったケアは、かえってほうれい線を深くしてしまうことも。
この記事では、ほうれい線ができる原因と、すぐに実践できる効果的なマッサージやツボ押しを詳しく解説します。正しい知識を身につけて、ぜひ毎日の習慣にほうれい線マッサージを取り入れてください。

ほうれい線ができる主な原因

ほうれい線とは、鼻の横から口角の外側に向かって伸びる線のことです。ほうれい線ができるのは、加齢による肌の衰えが原因と思われがちです。しかし、実際には複数の要因が重なり合って深いほうれい線が生じます。ここでは、ほうれい線が目立つ原因を詳しく解説します。

加齢による肌の変化

年齢を重ねるごとに、肌のハリや弾力を支えるコラーゲンやエラスチンが真皮層で減少・劣化していきます。肌の構造が弱くなると頬の組織を支えられなくなり、皮膚にたるみが生じてほうれい線として現れます。また、加齢に伴って肌のターンオーバー周期が長くなり、古い角質の蓄積によって乾燥が進むことも、ほうれい線が目立つ要因です。

表情筋の衰え

顔の表情をつくる表情筋は、無表情で過ごす時間が長くなると衰えやすくなります。とくに、口輪筋や大小頬骨筋、頬筋、笑筋などの口元の筋肉が弱くなると、頬を支える力が低下します。顔の筋肉量の低下とともに、皮膚にたるみが生じてほうれい線が形成されます。

紫外線の影響

紫外線は、肌の老化を加速させる原因の1つです。紫外線を繰り返し浴びることで、真皮層のコラーゲンやエラスチンが破壊され、肌のハリや弾力が失われます。これは「光老化(ひかりろうか)」と呼ばれ、シワやシミだけでなく、ほうれい線の発生にも深く関わっています。紫外線は季節や天候に関わらず一年中降り注いでいるため、ほうれい線を予防するには日焼け止めや帽子、日傘などを活用した通年の紫外線対策が重要です。

乾燥や生活習慣の乱れ

肌が乾燥することでバリア機能が低下し、皮膚のたるみにつながります。また、睡眠不足や偏った食事、喫煙などの生活習慣の乱れも、肌の健康状態を損ないやすくなります。肌の乾燥が進んだり、生活習慣が乱れたりすることで、よりほうれい線が目立つようになります。

ほうれい線対策のセルフケア

ほうれい線の改善や、予防に役立つセルフケア方法を4つ紹介します。毎日コツコツ続けると、少しずつ肌の変化を実感できるでしょう。ライフスタイルにあわせて、取り組みやすいものから試してください。

舌回し体操

舌を動かすトレーニングです。舌の筋肉を鍛えることで、口のまわりの筋肉全体が活性化されます。

  1. 舌の先端で歯茎の外側をなぞるように、時計回りに動かす
  2. 1周10秒間くらいかけて、ゆっくりと大きくまわす
  3. 5回まわしたら、反時計回りで同じように行う

こめかみマッサージ

顔全体のリフトアップ効果が期待できる、こめかみのマッサージです。こめかみにある側頭筋の緊張をほぐすことで、顔のたるみ改善につながります。

①中指がこめかみの中心にあたるように、人差し指・中指・薬指を置く
②皮膚をこすらず筋肉を動かすイメージで、円を描くようにやさしくマッサージする
③5回を1セットとして、3セット行う

顔のツボ押し

顔には、リフトアップや血行促進に効果的なツボがいくつかあります。とくに、「巨髎(こりょう)」は、頬の筋肉を引き締める効果が期待できるツボです。

①黒目から垂直におろした線と小鼻のラインが交わるところを探す
②親指の腹を当てて、下から押し上げるように圧をかける
③息を吸い、吐きながらゆっくり3秒間押し、3秒間キープしてゆっくりと戻す
④5回繰り返す

鎖骨リンパマッサージ

鎖骨まわりのリンパの流れをスムーズにすることで、顔のむくみや老廃物の排出を促し、たるみ改善につながります。

①ピースサインをつくり、手と反対の鎖骨を人差し指と中指ではさむ
②鎖骨に沿って、内側から外側に向かって小刻みに揺らす
③左右5回ずつ行う

ほうれい線マッサージのポイント

セルフケアを効果的に続けるためには、タイミングと頻度が重要です。

タイミング

ほうれい線マッサージは、毎日のスキンケアに組み込むと習慣化しやすいです。とくに効果的なのは、以下のタイミングです。

①朝のメイク前
朝のメイク前にほうれい線マッサージを行うと、血行が促進されて顔色が明るくなります。さらに、むくみも軽減されやすくなるため、化粧のりが良くなります。ファンデーションがほうれい線にたまりやすい場合も、マッサージで肌をふっくらさせることで目立ちにくくなります。

②入浴後
体が温まり血行が良くなる入浴後は、筋肉もやわらかくなっているため、ほうれい線マッサージの効果が高まります。就寝前にリラックスできる時間をつくることは、良い睡眠にもつながります。

頻度

ほうれい線マッサージは毎日行うのが理想的ですが、無理のない範囲で継続することがもっとも重要です。時間がある日は朝晩の2回取り組んだり、忙しい日はメニューを厳選したりして、柔軟に取り組みましょう。大切なのは、正しい方法でほうれい線マッサージを続けることです。継続することで、徐々に肌質や表情筋の変化を感じられるようになるでしょう。

ほうれい線マッサージをする際の注意点

ほうれい線マッサージの注意点を解説します。誤ったやり方は逆効果につながるため、以下の点に留意してください。

力の入れすぎに注意

マッサージは、強くやるほど効くというものではありません。強い力でグイグイとマッサージすると、一時的にむくみが取れてすっきりしたように感じることも。しかし、圧力が強すぎると肌を傷つけてしまい、かえってほうれい線が深くなる原因になります。ほうれい線マッサージは気持ちいいと感じる程度の軽い力で、リラックスして行いましょう。

摩擦を減らす

ほうれい線マッサージは、マッサージオイルやフェイスクリームを使い、肌の滑りを良くした状態で行いましょう。肌の滑りをよくすることで摩擦を防ぎ、負担を軽減できます。

まとめ

ほうれい線は加齢だけでなく、表情筋の衰えや紫外線による影響、生活習慣など、さまざまな要因によって生じます。しかし、ほうれい線が発生する原因を理解し、正しいマッサージを日々の生活に取り入れることで、改善や予防効果が期待できます。

紹介したほうれい線マッサージは、どれも自宅で手軽にできるものばかりです。マッサージによって血行やリンパの流れが促進されることでほうれい線が目立ちにくくなり、顔全体のむくみやくすみも改善されます。ほうれい線を改善するためには、スキンケアの延長としてマッサージを継続することが大切です。毎日のちょっとした積み重ねが、将来の美肌や若々しい印象へとつながります。正しい方法でマッサージを継続し、気になるほうれい線にアプローチしましょう。

著者プロフィール