• 2025年3月27日
  • 2025年3月27日

人が倒れてる!どうやってAEDを使うか知ってる?|役立つ応急処置クイズ

 

予測できない事故、災害によってケガをしたとき、応急処置の方法を知っていると役に立つかも! 本稿では、意外と知らない正しい応急処置の方法をクイズ形式でご紹介!今回は「心肺蘇生の正しい手順」です。

Q. 心肺蘇生の手順を正しく並べ替えてみよう!

A: 呼吸の確認を行う

B: 胸骨圧迫を行う

C:意識を確認後、119番通報とAED手配を依頼する

D:AEDの指示に従いながら電気ショックを行う

正しい順番は……?

正解は、C→A→B→Dです!

災害時、医療従事者が近くにいないことも考えられます。もしそのとき、意識がない人が目の前に現れたら、心肺蘇生を行うのはあなたかもしれません。これを機に心肺蘇生の順番を覚えておきましょう!

手順①:C「意識を確認後、119番通報とAED手配を依頼する」

まずは倒れた人の意識を確認しましょう。肩を優しくたたき、大声で呼びかけても反応がなければ意識はないと判断します。その後、周りに人がいる場合は「119番に通報してほしい」「AEDを持ってきてください」と具体的に指示を出してください。複数人いる場合は、一人ひとりに指示を出して役割を分担するとスムーズでしょう。


手順②:A「意識、呼吸の確認を行う」

次に、倒れた人の呼吸の有無を確認しましょう。呼吸は、6~10秒以内に胸とお腹に動きがあるかどうかで判断します。呼吸がみられない、判断に迷う場合は胸骨圧迫へと移ります。

手順③:B「胸骨圧迫を行う」

胸骨圧迫を行う際、胸の真ん中に片手の付け根を置き、もう片方の手を重ねてください。指を組むと胸に置いた手の付け根に力が込めやすくなります。30回1セットを目安とし、人工呼吸を2回行います。ただし、①人工呼吸の方法を訓練していない場合、②人工呼吸用マウスピース等がない場合、③血液や嘔吐物などにより感染危険がある場合は、人工呼吸は行わずAEDが到着するまで胸骨圧迫を続けてください。


手順④:D「AEDの指示に従いながら電気ショックを行う」

AEDが到着したら、電源を入れて電極パッドを患者の体に貼ってください。現在は多くの電極パッドに貼る位置を示すイラストが描かれていますので、その通りに貼りましょう。もし汗や水で体が濡れている場合はタオルで拭き取ります。電気ショックの必要性はAEDが自動で判断してくれるので、しばらく離れて待ちましょう。その間、周りの人にも離れるように声掛けを行なってください。「ショックが必要」と判断されたら、AEDの音声メッセージに従いショックボタンを押します。その際、必ず誰も傷病者に触れていないことを確認してください。

参照元:東京消防庁「倒れている人をみたら 心肺蘇生の手順」       

    総務省消防庁「心肺蘇生一連の流れ」

制作:TAC企画

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