• 2025年3月19日
  • 2025年3月18日

切り傷から大量出血!どう対応するのがベスト?|役立つ応急処置クイズ

 

予測できない事故、災害によってケガをしたとき、応急処置の方法を知っていると役に立つかも! 本稿では、意外と知らない正しい応急処置の方法をクイズ形式でご紹介!今回は「傷口から血が止まらないときの応急処置」です。

Q. 傷口からの血が止まらない!最初に取るといい処置は?

A: 血が止まるまで放っておく

B: 流水で洗い流す

C: 傷口を圧迫する

正解はどれ……?

正解は、C「傷口を圧迫する」です!

A「血が止まるまで放っておく」は、命に危険が及ぶかも!

一般的に、命の危機に関わる出血量の目安は体内血液量の3分の1と考えられています。成人の血液量は体重の約7~8%、体重60kgの場合、血液量は約5リットルとなります。つまり約1.6リットル出血すると、命に危険が及んでしまいます。血が止まらないときほど、止血を意識しましょう。


B「流水で洗い流す」は最優先ではない!

出血したときの対応として、流水で洗い流すこと自体は決して間違っていません。しかし、いつまでも血が止まらないときは、止血を優先してください。ちなみに災害時、水道水が使えない場合は口をつけていないミネラルウォーターであれば代用可能です。


C「傷口を圧迫する」が正解。2通りの方法を覚えよう!

出血が止まらないときは、とにかく止血を優先しましょう。

1つ目の方法は「直接圧迫止血法」です。出血箇所にきれいなガーゼやハンカチなどをあて、その上から手のひらで強く押さえてしばらく圧迫します。手当を受ける側、手当てをする側の感染を防ぐため、圧迫する際はビニール手袋やビニール袋を手に装着するようにしましょう。

もう1つは「間接圧迫止血法」です。傷口より心臓に近い静脈を手や指で圧迫して血液の流れを止めて止血します。例えば、腕に切り傷ができた場合はわきの下を、足に切り傷ができた場合は、鼠径部(股の付け根)を圧迫するのが基本と考えられています。

参照元:総務省消防庁「直接圧迫止血法」

    愛媛県伊予市「応急手当の方法」

制作:TAC企画

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