体内の血液や尿の状態は食生活によって変化します。脂っこいものを食べ続ければ血液はドロドロになり、水分が不足している尿は色が濃くなると考えられています。今回紹介する医療漢字「乳糜」は、まさにその血液や尿の状態を表すものです。一体何と読むのでしょうか? ちなみに「糜」は訓読みで「かゆ」と読みます。
「乳糜」を使った例文
「乳糜」は、血液検査や尿検査、献血時の検体を分析するときに用いられます。
例文としては、
「食後、時間をおいて採血しても乳糜血しょうが表れる場合、高脂血症など脂質の代謝異常が考えられる」
「血液が白濁しているので、乳糜の可能性があります。献血用として使うのは難しいでしょう」
「乳糜尿がみられる。糖尿病やフィラリア症を疑うべきだろう」
などが挙げられます。正解を見てみましょう!
<見出し>正解はこちら!
正解は「にゅうび」でした!
意味は「血液や尿に脂肪成分が溶け、乳白色に濁ったもの」で、血液中に見られた場合は「乳糜血しょう」、尿中に見られた場合は「乳糜尿」と呼びます。また、肺や心臓などが収められている胸腔(きょうくう)に乳糜が漏れた状態を「乳糜胸(にゅうびきょう)」といい、呼吸困難などの症状があらわれます。
▶「めまい」だけじゃないよ!「眩暈」の読み方は2つあるんです!【医療漢字クイズ】
制作:TAC企画