• 2023年1月13日
  • 2023年1月12日

職場の看護師と仕事の熱量やスタンスが違いすぎて合わない。どうすれば?

 

職場の看護師と仕事への向き合い方や熱量が違いすぎて、やりづらい。どう関係性を築けばいい? このお悩みに対して、人気ブロガーのDJあおいさん、作家の尾石晴さん、ロリータモデル兼看護師の青木美沙子さんらスペシャリスト3人がアドバイスします!

イラスト:菜々子

今回のお悩みに答えてくれるスペシャリストたち

職場の看護師と仕事の熱量やスタンスが違いすぎて合わない。どうすれば?

相談者

これまで急性期で働いてきたのですが、転職先の看護師と仕事のスタンスが違いすぎて困っています。

私が頑張るほど若手の看護師はついていけず、「急性期でキャリアを積んできた猛者なんですね……」「すごく真面目ですよね」と言われる始末。

確かにこれまで患者の重症度が高いところにずっといたこともあり、多少のミスでもピリッとしてしまう瞬間があるのは事実です。だからといってメンバーにやり方を押し付けたりはしていないです。

ただ、そういう温度差を感じるたびに「ああ、この人たちと仕事観が合わないな」と思うというか。

メンバーも決して手を抜いているわけではなくて、やることはやっています。あくまでも仕事に対するスタンスの違いなんですが、どうやって折り合いをつけたらいいのか分かりません。

スペシャリスト3人のアドバイスは?

人気ブロガー
DJあおいさん

仕事に対しての熱量が高い人は、大きな成果を上げやすいというメリットがありますが、精神的な消耗が激しいですよね。

対して仕事への熱量が“良い加減”な人は、積極性に欠け大きな成果につながり難いかもしれないですが、省エネゆえに安定的でミスが少ないかもしれません。

どちらが善でどちらが悪なのかという問題ではなく、どちらも必要な人材大事なのはお互いの熱量を合わせることより、“情報と優先順位の共有”なので、それさえ出来ていれば後は各々のスタイルで仕事に邁進すれば問題はありません。

 『人として親和性が図れなければ話ができない』という甘えは捨ててください。プロフェッショナルである以上、仕事の話は相手が誰であろうと臆せずに言うこと、そして聞くこと。

職場の人と仲良くなろうとすると好き嫌いが生じて仕事に支障が出てしまいますからね。とくに看護師という仕事は他者の健康を預かる大切な仕事なので、プロとプロの関係に徹するようによろしくお願い致します(by DJあおいさん)。


作家
oishi haru/尾石晴さん

なるほど。キャリアの築き方が違うことで起きる仕事への熱量の差。職場には必ずありますよね。相談者さんは仕事にコミットして頑張ってこられた分、そうではない人との温度差に戸惑っておられるんですね。

アリたちは集団の中で、働きアリ2割、普通に働くアリ6割、サボるアリ2割に分かれるそうです。そこからサボるアリを取り除くと、今度は残った働きアリと普通に働くアリのなかでサボるアリが出てくる。2:6:2の割合はずっと変わらない。つまり集団のなかでバランスをとっているんです。おもしろいと思いませんか?

また、ライフワークとライスワークと言う言葉があります。同じ仕事でも「情熱を持った一生の仕事」「食い扶持のための仕事」ととらえている人がいます。

何が言いたいかというと、キャリアの形成は人それぞれ、どのアリを選ぶか、どう働くかは、考えが異なって当たり前ということです。

「人は人、自分は自分」と思うこと。大事なのは、相談者さんがどの道を選ぶかです。どうぞ、ご自分の道を誇らしく歩まれてください。応援しています(by oishi haru/尾石晴さん)。


ロリータモデル・看護師
青木美沙子さん

やってきた現場によって考え方の違いが出るのはしょうがないと思います!

仕事に対する考え方がみんな一緒の職場はそもそもないので、自分は自分、人は人と割り切って、患者さんに良いケアをすることを中心に仕事をする方がラクな気がします。

もし、気になる部分があれば、話し合うのも良いと思いますが、自分の意見を一方的に言うと角が立つので、「私はこう思うのですが、どう思いますか?」という押し付けない言い方で話し合い、お互い良い関係で仕事が出来たら良いのではと思います。

人間関係は大変ですが、頑張って下さい!(by青木美沙子さん)


三者三様のアドバイス、いかがでしたか? 仕事へのスタンスや熱量が違うもの同士で協働していくことが当たり前。そのなかで、自分の目指すキャリアや求められている役割などにフォーカスして働いていくとモヤモヤしなくなるのかもしれませんね。相談者さんのお悩み解決の一助になれていれば幸いです。それではまた次のお悩みでお会いしましょう。

企画・構成/藤田佳奈美(TAC企画)

DJあおいさん
月間600万PVの大人気ブロガー。独自の恋愛観と核心をついた鋭いアドバイスで、Twitter合計フォロワー35万人。著書に『キャリアなどに興味はない。それなりに稼げて、ストレスフリーなら、それがいいのだ! 』(ワニブックス)、『女の人間関係はめんどうなのよ 人付き合いの処方箋』(KADOKAWA)、『結婚は「だから、好き」より「だけど、好き」。』(幻冬舎)など。

oishi haru/尾石晴さん
作家・Voicyトップパーソナリティ・兼業大学院生・オンラインヨガ『ポスパム』代表。
ワンオペ育児の合間に、会社員以外での収入経路を複数確保し現在に至る。2020年4月退職。音声メディア「Voicy」では4,000万回再生超えのトップパーソナリティ。SNSの総フォロワー数は16万人超え。2児の母。著書に『ワーママはるのライフシフト習慣術』など。

青木美沙子さん
ロリータファッションモデル / 看護師 / 日本ロリータ協会会長
雑誌『KERA』『姉ageha』でロリータモデルをしつつ正看護師としても働く。2009年、外務省任命カワイイ大使として25カ国45都市以上の国を歴訪。2013年、日本ロリータ協会を設立。ロリータファッションBOOKの発売やプロデュース業も行うなど、精力的に活動している。

著者プロフィール