• 2021年1月6日
  • 2021年11月16日

【注目・新ドラマ2021】「にじいろカルテ」高畑充希×井浦新×北村匠海インタビュー!

 

注目の新・木曜ドラマ「にじいろカルテ」(テレビ朝日系)が121日より放送開始。本作の見どころや撮影秘話を高畑充希×北村匠海×井浦新らキャスト陣にインタビュー。 当サイト「ナースプラス」読者へのメッセージも必見です!

木曜ドラマ にじいろカルテ
■放送日 2021年1月21日スタート/毎週木曜21:00~21:54放送
■演出 深川栄洋 ■脚本 岡田惠和 ■制作 テレビ朝日 アズバーズ 最新情報は「にじいろカルテ」オフィシャルサイト をチェック! キャスト:高畑充希、北村匠海、井浦新 安達祐実、眞島秀和、光石研、西田尚美、泉谷しげる、水野美紀ほか
※1月22日編集部追記:「にじいろカルテ」第1話はTVerで配信中♪(28日19時まで)

「虹ノ村」の地域医療をコミカル&ハートウォーミングに描く

田舎のシェアハウスで医師や看護師のおかしな共同生活がスタート(提供:テレビ朝日)

ポンコツ内科医にヘンテコ外科医、前髪ぱっつん男性看護師がシェアハウスで共同生活――? 本作はカッコいい医師や看護師を描く王道の医療ドラマではなく、医療者たちの人間性を描く医療&ヒューマンドラマ。

朝ドラ「ひよっこ」「ちゅらさん」をはじめ数々の名作を生み出してきた脚本家・岡田惠和氏が初めて手がけた作品です。出演者インタビューを交えて、本作の見どころをご紹介します。

小さな村の診療所で始まる3人の奇妙な共同生活

太陽(北村)と朔(井浦)に案内されながら、村の診療所へ足を運ぶ真空(高畑)(提供:テレビ朝日)

紅野真空(高畑充希)は、夢と誇りを持って東京の大病院でバリバリ働く内科医。 ところが、ある日突然「とある病」にかかっていることが発覚します。今の現場で働くのは難しくても、医師として仕事を続けたい――。悩んだ真空は、ひょんなことから存在を知った小さな村の診療所で、病気のことを隠して働くことに。

バスに乗り、鬱蒼とした森を抜けてたどり着いた「虹ノ村」は、想像以上の山奥でした。そこで待ち受けていたのは、ツナギにグラサン姿のヘンテコ外科医、浅黄朔(井浦新)。そして、いじられキャラの若き看護師、蒼山太陽(北村匠海)。 彼らとひとつ屋根の下、不思議なシェアハウス生活が始まりますが……

村で出会った個性豊かな人々との触れ合いを通して、熱く命と向き合う真空が成長していく物語です。

「にじいろカルテ」キャスト紹介

紅野真空(くれの・まそら):高畑充希さん

内科医の紅野真空役を演じる高畑充希さん(提供:テレビ朝日)

東京の大病院で、内科医として外来を担当していた。自らの病が発覚して途方に暮れていたとき、虹ノ村のウェブサイトで医師募集の告知を発見し、美しい風景と「住居無償提供」の言葉に魅かれて移住を決意。「医師であると同時に患者」という立ち位置を生かしながら、田舎の集落で奮闘していく。 家事能力は絶望的で、部屋は散らかり放題なタイプ。

蒼山太陽(あおやま・たいよう):北村匠海さん

看護師・蒼山太陽を演じる北村匠海さん(提供:テレビ朝日)

3カ月前に東京から虹ノ村へやって来た看護師。いつも肩から電子カルテをぶら下げている。仕事ぶりは驚くほど優秀でまじめな性格だが、村では「いじられキャラ」としての地位を確立。家事全般が得意で、ついつい人の面倒を見てしまう世話焼きな一面も。 フリーダムな朔とは犬猿の仲でケンカが絶えないが、実はいいコンビでもある。嫌いなのは、「男のくせに」「看護師は女房役」などと言われること。 今まで接してきた女性とは違うタイプの真空が、少し気になる様子……

浅黄朔(あさぎ・さく):井浦新さん

謎に包まれた外科医・浅黄朔を演じるのは井浦新さん。(提供:テレビ朝日)

「本業は農家、副業が外科医」と豪語する医師で、1年前から虹ノ村で暮らしている。自由奔放な性格で、真空に仕事を押し付けて畑仕事に出たり、患者さんと将棋を打ったりしていることも。ふざけた態度で人をいらだたせることも多いが、医療現場での経験は豊富で、ピンチのときは頼れる存在。 その過去は謎に包まれており、なぜこの村に来たのか語ろうとはしない。

<実力派キャストがドラマを彩る!>

写真上段:安達祐実さん、泉谷しげるさん、水野美紀さん、写真下段:光石研さん、眞島秀和さん、西田尚美さんなど実力派がドラマを彩る(提供:テレビ朝日)

期待と不安を抱えながら真空がやってきた虹ノ村の住人には、安達祐実、眞島秀和、光石研、西田尚美、泉谷しげる、水野美紀などの実力派キャストが揃いぶみ。

出演者インタビュー! 現場で頑張る看護師が「ホッとできる」作品に

――本作の見どころを教えてください。

高畑さん:2020年は暗いニュースも多く、今日一日を踏ん張ることがとても難しい一年だったように思います。本作では、それぞれの登場人物が「何か」を抱えながら、それでも毎日を過ごしていく姿がハートフルに描写されています。 新たな気持ちで迎える2021年、「毎週木曜日はこのドラマがあるから癒される」と思っていただけたらうれしいです。

北村さん:このドラマで描かれる人たちは、誰も「一人で生きよう」としていません。地域住民を助けるために私たち3人が支え合っているし、村人同士も助け合って生きている。そして、病を抱える真空先生も……。 2020年は看護師のみなさんにとって例年以上に大変な一年だったと思いますが、実際の医療機関でもこうした支え合いがあったに違いありません。ハードな毎日でお疲れ気味の看護師さんに、このドラマでホッとしてもらいたいです。


井浦さん:私たち3人は「虹ノ村診療所」で働きながら共同生活を送る役どころですが、そこで生まれるやり取りは総じて喜劇的です。時に人生は大変だけれど、それでも人と関わりながら生きていくことってなんて素晴らしいのだろう……。 そんなことを感じつつ、笑い飛ばしながら観られる楽しい作品です。

――医師や看護師を演じる中で、医療や医療従事者に対するイメージは変化しましたか。


高畑さん:実は、「医者も人間だ」が本作のテーマのひとつなんです。一般の人からすると、医療従事者は「完璧」に見えて、絶対的な存在としてとらえがちです。しかし、実際には当たり前だけれど人間として不完全な部分もある。 役作りを通して、医師や看護師の背景にあるそれぞれの人生を、少しだけ想像できるようになりました。

北村さん:病院といえば「都会の大きな医療機関」のイメージが強かったので、診療所のセットを見て「こんなに親しみやすい医療現場もあるのか!」と驚きました。村で暮らすおじいさんやおばあさんたちと触れ合う演技を通して、看護師は人と人とのつながりや愛を感じられる素敵な仕事だと感じています。 アットホームで素敵な医師や看護師の活躍する姿が、たくさん描かれていることも本作の魅力かもしれません。

井浦さん:「病院」というものにどこか無機質なイメージを持っていましたが、本作を通して「人に会いに行く場所」であると認識するようになりました。田舎の診療所の物語ということで、医療従事者と地域住民の距離感が近く、病気でなくても会いに来たりする場面が多いのです。 そうした交流で心癒されるのも大切だということは、昨今の医療ドラマではなかなか注目されなかった部分ではないでしょうか。

――今日も現場で頑張っている看護師のみなさんへ、メッセージをお願いします。

井浦さん:ただでさえ人の命を預かる大変な仕事ですが、2020年からは大変さの質が変化してしまったと思います。現場で尽力する看護師のみなさんには、感謝と尊敬の思いしかありません。もっともっと、みなさんが生活しやすい世の中になることを願っています。

北村さん:本当に、その通りですね。多忙すぎる毎日を送る中で、体より先に気持ちがギブアップしてしまい、前を向けなくなることもあるのではないでしょうか。僕たちを助けてくれるみなさんだからこそ、自分のことを考える時間を確保してほしいと思います。

高畑さん:私からも、感謝の気持ちをお伝えしたいです。働く環境ががらりと変わり、患者さんを守るために大変な緊張状態を強いられながらも頑張っている看護師さんは少なくないはず。ぜひ、ご自身のことも後回しにせず、大切にケアしていただきたいです。

ドラマを通して地域医療の本質に迫る

超高齢社会を迎えた日本において、地域医療のニーズは高まり続けています。これまで「病院完結型」だった医療は、複数の慢性疾患を抱えながら地域で暮らす人々が増えたことにより「地域完結型」へ推移。病気を治療するだけでなく、生活を支えることが医療職にも求められるようになりました。高度な医療技術を提供することはもちろん大切ですが、それでも完全には回復しないと分かってからの患者さんの人生にどう寄り添っていくのか――。真空たちが直面する課題の本質も、どうやらここにあるようです。

「にじいろカルテ」では、地域住民の生活に密着しながら治療やケアを提供する診療所の様子がコミカルに描かれます。大規模病院のように高度な医療設備がない環境で、医療従事者に求められるのはどんなことなのでしょうか。真空たちの姿から、その答えが見えてくるはずです。

脚本とキャストの妙に注目の「にじいろカルテ」は20211月スタート!「人並みの弱さ」を抱えた医療従事者である真空たちは、地域医療の現場で何を見出し、どのように自らの生き方を方向付けていくのでしょうか?

ぜひ、友人や職場の仲間たちと、真空たちの物語を見届けてください。このドラマを観終わった看護師のみなさんの胸にはきっと、温かな明日への活力が満ちてくるでしょう。

「にじいろカルテ」ポスタービジュアル。初回放送は放送時間拡大でオンエア予定。

取材・文/ナレッジリング(中澤仁美) 撮影/ブライトンフォト(穴沢拓也)

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