復職の際に抱く不安のひとつに「人間関係」があります。そして、仕事における悩みの大半は「人間関係が原因」といっても過言ではありません。今回はいい人間関係を作るためのコツをお伝えしましょう。
いい人間関係には信頼が不可欠
復職時は、「早く職場に溶け込みたい」という思いが強く、まわりと仲良くなろうと必死になってしまいますが……。実はそれが逆効果になることもあります。
そもそも人間関係を作るには、信頼関係が不可欠。そしてその信頼関係は、本来時間をかけて築き上げていくものです。また、相手からの信頼を得るには、「あいさつがきちんとできる」「報告・連絡・相談ができる」といった基本的なことがカギとなりますが、これが簡単なようで、意外にできていなかったりもします。
たとえば、「自分ではあいさつをしたつもりでも、相手に届いていなかった」というケースもそのひとつ。声が小さいこともそうですが、歩きながらあいさつをした際、あいさつのあとに相手の反応を見ることなく自己完結してしまうと、こういう状況になりかねません。そして、のちのち「あのとき、あいさつがなかった」と言われてしまう可能性も、ないとは限りません。小さなことですが、日々の積み重ねが信頼関係の基本になるので、しっかり意識しましょう。
人間関係のトラブルを回避するコツ
職場での人間関係には、トラブルもつきものです。とはいえ、注意するべき言動をおさえておくことで、トラブルを回避できる場合も少なくありません。中でも、「常に謙虚であること」と「陰口やうわさ話に乗らないこと」は、絶対におさえておきたいポイントです。自分ではそう思っていないのに、まわりに合わせて相づちをうっていただけで、「○○さんも一緒に言っていた」とトラブルに巻き込まれてしまう場合があるので、安易な同意・発言には気をつけるようにしてください。
人間関係は人数が多ければ多いほど複雑になりますが、考え方や価値観は人それぞれ。すべての人に合わせる必要はありません。さらに言えば、職場は友達作りの場ではないので、無理に仲良くなる必要もありません。大切なのは、仕事に集中し、看護師として果たすべき役割にきちんと向き合うことです。一生懸命に仕事を覚えようとする姿勢や意欲がある人は、応援したくなるもの。そうした真摯な行動や態度が、まわりからの信頼獲得につながり、結果的にいい人間関係を築く助けになるはずです。