みなさんは、プリセプターとして後輩に接するとき、どんなことを心がけていますか? 今回は指導者として失敗しないコミュニケーション術についてご紹介します。
対等性を意識してみる
プリセプターという役割は、指導者として知識や技術などを指南する存在にあたります。しかし、後輩からすると、立場による上下関係から遠慮が出たり、相談するのに躊躇してしまうこともあります。
だからこそ、信頼関係を築くために、コミュニケーションは欠かせません。まずは、自分が新人だったころを思い出してみてください。
緊張感が消えず、何を質問したらいいのかさえ分からない状態だったり、質問されると頭が真っ白になってしまったり、先輩に言えないことがたくさんあったはず。後輩には、自分が先輩から教えてもらったこと、嬉しかったこと、つらかったことなどの自分の経験を話して距離を近づけ、信頼関係を築いていきましょう。
一人で背負わない
プリセプターになると「新人を育てなきゃ」という責任感とプレッシャーに押しつぶされそうになります。新人と先輩の間に挟まれたり、自分の業務がおろそかになったり……。しかし、新人教育はプリセプターに全責任があるわけではありません。新人看護師はチーム全体で育てていくものです。
また、看護は一人ひとり違いがあるので「これが正解!」というものはありません。新人看護師は、さまざまな考え方を習得し、成長していくためにも、いろいろな看護師に関わり、その中で自分の看護観を見つけていくことが大切なのです。ひとりで抱え込み、自分だけで解決しようとせず、後輩との接し方に悩んだときは、あなたの先輩に頼ってみてくださいね。