復職するとき、早く職場になじめるのか、業務に追いつけるかなど、不安を感じている人は多いと思います。そこで今回は、復職時に必要な3つの心構えについてご紹介します。
復職の心構え① 「謙虚な姿勢」 を伝える
復職時に必要な心構えのひとつめは、ズバリ「謙虚な姿勢」です。復職先のスタッフにとって、経験のある復職看護師は新人とは違い、かかわり方が難しい存在かもしれません。そのため、謙虚な姿勢で臨むことが重要となります。
年下の看護師が指導者や先輩になる可能性がほとんどです。そのため、復職後の看護師がしてしまいがちなしくじりとして、昔の経験やキャリアにしがみついてしまうことが挙げられます。
「昔は○○だった」「前の病院では違うやり方だった」という思いは捨て、過去の経験に縛られることなく、新しい知識や技術を習得しようという態度を示しましょう。常にメモを取ったり、積極的に質問したり、謙虚でやる気のある姿勢を見せることが好印象につながるはずです。
復職の心構え② ゆとりを持つための「ルール」を設定する

仕事と家庭を両立するためには、自分の中で適度なルールを設定することがおすすめです。復職後は「早く仕事を覚えたい」という気持ちが先走り、必要以上に一生懸命になりがちですが、急激に変化した環境下で、仕事も家事・育児も抱え込んでしまっては、自分に負担ばかりがかかってしまいます。
仕事と家庭を両立させるために、「帰ったら夕飯をつくらなければ」「部屋の片づけをしなければ」などの「~しなければならない」という窮屈な考えを、一度リセットしてみてください。良い意味で適度に手を抜きつつ、気持ちに余裕を持つことが大切です。
私も復職したての頃、緊張感や早く仕事を覚えて役に立ちたいという気持ちから、仕事にエネルギーを注いでいました。帰宅後はその日のうちに習ったことを復習するため、夕食の合間や子どもが寝るまでの間など、いわゆる隙間時間を活用していました。
その一方で、「育児も家事もしっかりやらなきゃ」という思いにとらわれていたため、どんどん自分が苦しくなってしまう結果に……。そのような状態になると、復職した自分を責めてしまいがちです。ネガティブな感情は、家庭の雰囲気にも影響してしまいます。
まずは自分がゆとりを持つことが大切。とくに子どもにとっては、ママが笑顔で安定した気持ちでいることが一番です。自分が我慢するのではなく、焦らず少しずつ、「仕事で疲れた日はスーパーのお惣菜を夕食にする」など、気持ちに余裕を持てるルールを設定してみましょう。
復職の心構え③ 相手に伝わる挨拶をする
コミュニケーションで最も大切なことは「挨拶」です。当たり前のことと理解していても、できていない人が多いのも事実。その原因のひとつに「したつもり」になっていることが挙げられます。時には挨拶が原因となり対人関係のすれ違いが生じてしまうことも。
自分はきちんと相手に挨拶をしたつもりでも、相手に「されていない」と思われてしまえばそれまでです。小さな声や、立ち止まることなく逃げるようにする挨拶では伝わりません。しっかり相手を見て、立ち止まって反応を見ながら挨拶することを心がけましょう。挨拶に限らず、相手の表情を見たり、言葉をしっかり聞いたりすることは、人間関係を構築していくうえでも非常に重要ですよ。