
私が働いている職場は、インシデント・アクシデントが発覚すると、すぐに誰かが事故が起きた日の担当者を確認し、「やっぱり、○○さんか……」と陰で話しています。それを聞いていると自分もミスしたときに犯人探しをされて、いろいろと言われるのではないかと怖くなり、ついミスを隠してしまいます。
病院・職場
三重県在住 看護師歴4年目 28歳
私が働いている職場は、インシデント・アクシデントが発覚すると、すぐに誰かが事故が起きた日の担当者を確認し、「やっぱり、○○さんか……」と陰で話しています。それを聞いていると自分もミスしたときに犯人探しをされて、いろいろと言われるのではないかと怖くなり、ついミスを隠してしまいます。
「インシデント・アクシデントレポート」は、患者さんの安全を守り、同じミスを繰り返さないためのものですが、必ずしも有効に活用されているわけではありません。なかにはレポートそのものを「当事者への非難」や「ほかのスタッフへの見せしめ」に使用しているような職場もあります。仕事をするうえで、「ヒューマンエラー」は誰もが決して避けて通ることができないもの。しかし、「絶対にミスは許されない」という職場の風潮が、怒られる、責められる、陰口を言われるなどの恐怖心が生まれ、ミスを隠蔽する要因になっているのかもしれません。
ミスを隠したくなるのは、人間であれば当然の心理です。しかし、冷静になって考えてもらいたいのが、ミスを隠すことにより「自分が背負うリスク」。職場でも家でも「発覚したらどうしよう」という不安にさいなまれたり、隠したことが明らかになった場合に信頼を失うなど、デメリットのほうがはるかに大きいことを認識しましょう。
ミスを隠せば、自分のプライドやメンツは一時的に守られるかもしれません。しかし、隠していたことが明るみに出たときのほうが、周りからのイメージダウンは大きくなります。自分に対しても周りに対しても誠実さを忘れず、正しく自分を守りましょう。
坂口 千絵(さかぐち ちえ)
看護師、教育・指導サポート歴25年以上。コーチング、カウンセングなどの個人セッション実績豊富。2019年、「サポート職に携わる人のサポートに徹する」ことを決断し、25年間の看護師人生に幕を下ろす。
家族の死、最愛の夫の病死を通じ、死生観について学んだ経験をもとに、魂の望みを叶えながら、周りの人の幸せもしっかりとサポートしたい人に向け、オンライン講座を提供。セッションは「とにかく話しやすい」「具体的でわかりやすい」と好評。
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