• 2020年5月12日
  • 2023年5月12日

【看護週間】「忘れられない看護エピソード」審査結果発表

 

【看護週間】「忘れられない看護エピソード」審査結果発表

ナイチンゲールの誕生日にちなみ、毎年5月12日は「看護の日」、そして得月12日を含む日曜日から土曜日までを「看護週間」と呼びます。そんな取り組みの一環として公益社団法人 日本看護協会が募集しました第10回「忘れられない看護エピソード」の入賞作品が決定しました。 今回は、全国から2,702作品の応募が集まり各賞が決定。新型コロナ禍によって、いつになく「看護師という職業」に注目が集まる中、特別審査員を務めました作家の内館牧子さんも「『平時』にあっても看護の力がどれほど人を救うか。どの文章もその認識と感謝にあふれている。誰しも思うだろう。『彼ら彼女らに、より一層の待遇で報いてほしい』」と講評を寄せています。

内館牧子さん講評

【看護週間】「忘れられない看護エピソード」審査結果発表

新型コロナウイルスの感染拡大で、今、世界中の医療現場が「戦時」である。各国の医師、看護師をはじめ、医療従事者がどれほど捨て身で立ち向かっているか。それを世界中の人が認識し、感謝している。 その一方、今回の「看護エピソード」でよくわかる。「平時」にあっても看護の力がどれほど人を救うか。どの文章もその認識と感謝にあふれている。誰しも思うだろう。「彼ら彼女らに、より一層の待遇で報いてほしい」と。

荻野目洋子さんコメント

【看護週間】「忘れられない看護エピソード」審査結果発表

それぞれの受賞作に心打たれました。患者さんやそのご家族の人生に優しく力強く寄り添ってくれる看護師さんの一言は、どれだけ心の支えになるでしょう。初めての出産時、明るい笑顔で常に支えてくれたこと、今も忘れられません。思春期に差し掛かった娘たちの悩みに向き合う今、「あの時もらった笑顔で私も励ましていこう!」って思います。「笑顔の輪」を繋げていきたいと思います。

つんく♂さんが日々奮闘する看護職への応援歌をプロデュース

【看護週間】「忘れられない看護エピソード」審査結果発表

「看護の力で健康な社会を!」をテーマに展開する世界的なキャンペーン「Nursing Now」の公式ソングのプロデューサーにアーティストで音楽プロデューサーのつんく♂さんが任命されました。つんく♂さん作による医療現場の最前線で日夜頑張る看護職への応援ソング「元気の歌」が10月にも正式発表されることになりました。自らも喉頭ガンのため声帯を摘出した闘病体験を経て、「心はいつでも元気になれる。心が元気かどうかを決めるのは自分だ!」と気付かされたという、つんく♂さんが、看護職が自ら口ずさむことができる歌、看護職を励まし応援するような元気ソングを生み出します。今から10月の発表が待ち遠しいですね。

第10回「忘れられない看護エピソード」について

・部門・応募資格
①看護職部門
②Nursing Now部門-国内で看護職に就いている方または過去に看護職に就いていた方
③一般部門-日本国内在住の方

・募集内容
看護職部門と一般部門は、看護を通して得られた忘れられない思い出やエピソードを募集(800字以内)
Nursing Now部門は、看護の力を発揮して、人々の健康に貢献したことを実感した看護実践・経験エピソードを募集(800字以内)

・応募受付期間:2019年12月5日(木)~2020年2月21日(金)

・主催:厚生労働省、日本看護協会

・応募総数:2,702作品

・審査員:特別審査員 内館 牧子、ゲスト審査員 荻野目 洋子、その他、厚生労働省・日本看護協会関係者などが審査しました。

・表彰/副賞
【Nursing Now賞】Nursing Now部門 1作品
ナイチンゲールゆかりの地ロンドンへの往復航空券

【最優秀賞】看護職部門/一般部門 各部門1作品 賞金20万円

【内館牧子賞】看護職部門/一般部門 各部門1作品 賞金10万円

【優秀賞】看護職部門/一般部門 各部門3作品 賞金3万円

【入選】看護職部門/一般部門 各部門5作品
「看護の日」オリジナルナースキティぬいぐるみ

入賞作品一覧  ※敬称略

看護職部門
・最優秀賞
その声は  齋藤 泰臣 43歳 佐賀県

・内館牧子賞
ハル子ちゃんのおにぎり 久保 百香 56歳 埼玉県

・優秀賞
つなぐ命 野澤 美枝子 52歳 栃木県
「いっ、て」 成田 裕子 60歳 東京都
白い看護師 黒い看護師 大野 裕子 59歳 愛媛県

・入選
次いつ来るの? 小泉 美香 36歳 新潟県
母と子の時間 辻川 尚子 40歳 岐阜県
爪切り 土屋 操 51歳 長野県
奇跡が起こるかもしれない 一井 美哉子 64歳 愛媛県
絆創膏 中島 由美子 49歳 新潟県

一般部門
・最優秀賞
今も元気に出してます 新田 剛志 40歳 大阪府

・内館牧子賞
看護師として 池田 幸生 58歳 東京都

・優秀賞
看護師の〝気付き〟 稲村 歩美 20歳 千葉県
仕事という名の愛に感謝 西田 恵子 51歳 大阪府
2年越しの思い 坂井 祐子 36歳 佐賀県

・入選
魔法の言葉「かんごしききます」 中野 淳子 47歳 山口県
やさしさ 悦喜 未奈子 24歳 広島県
救ってくれ ありがとう 高橋 久 70歳 栃木県
心を健康にしてくれた看護学生さんへ 庄田 恵理 40歳 茨城県
おめでとうの本当の意味 齋藤 絵美 43歳 福島県

Nursing Now部門

・Nursing Now賞
セルフケア看護の実践によるハピネス 渡邉 美香 51歳 東京都

(各作品は日本看護協会のホームページで見ることができます)

■入賞作品の公表

入賞した作品を、下記の方法で発表します。

1.公式ホームページなどで公開

受賞作品を日本看護協会ホームページ(https://www.nurse.or.jp/)や機関紙「協会ニュース」などに掲載します。

2.入賞作品の中から複数作品をBS日テレで連続ドラマ化

1~10回の入賞作品の中から厳選した複数作品をドラマ化し、BS日テレで放送します。放送後はその映像を日本看護協会ホームページ(https://www.nurse.or.jp/)やその他WEBでも公開します。
【放送日時】2020年秋~(全26回)  

日本看護協会

文:ナースプラス編集部

お一人で悩まず、看護師専任の
キャリアアドバイザーに相談してみませんか?

著者プロフィール