4月9日、新型コロナワクチン接種後のアナフィラキシー発生状況について最新データが厚生科学審議会と薬事・食品衛生審議会の合同部会に提出されました。国内接種開始の2月17日から4月4日までの国内での推定接種回数は109万6698回であり、79件という発生頻度は100万回あたりで換算すると72件となります。
英国(100万回接種あたり17.7件)や米国(100万回接種あたり4.7件)のデータと比べ、アナフィラキシーの発生頻度は依然として高いともいえますが、現時点で合同部会は「重大な懸念は認められない」と結論づけ、これまで通りワクチン接種を進めていくことを確認しました。
新型コロナワクチン接種後のアナフィラキシーの発生状況について最新データが4月9日、厚生科学審議会と薬事・食品衛生審議会の合同部会に提出され、国内での接種が始まった2月17日から4月4日までの間に医療機関からアナフィラキシーとして報告された350事例のうち、専門家の評価で「アナフィラキシーの症例定義に合致する」(ブライトン分類レベル1~3)とされた事例は79件(レベル1:14件、レベル2:57件、レベル3:8件)に上ることが分かった。
4月4日までの国内での推定接種回数は109万6698回であり、79件という発生頻度は100万回あたりで換算すると72件となる。英国MHRAの報告(100万回接種あたり17.7件)、米国CDCの報告(100万回接種あたり4.7件)などと比べ日本におけるアナフィラキシーの発生頻度は依然として高い。
しかし合同部会は「被接種対象者の違い、報告制度の違いなどの理由から海外との単純な比較は困難」と判断。アナフィラキシーとして報告された事例はほぼすべて軽快していることから、現時点では「重大な懸念は認められない」と結論づけ、国内外の報告を注視しながら、これまで通りワクチン接種を進めていくことを確認した。
■高齢者への接種「重症喘息の方は注意が必要」
この日、合同部会に参考人として参加した日本アレルギー学会の中村陽一理事は、4月12日からスタートする高齢者へのワクチン接種について「高齢者に比較的多い重症喘息の方は、アナフィラキシーを起こしたときに重症化しやすいため注意が必要」と指摘。
また、高血圧の高齢者がアナフィラキシーを起こしたときの対応について「血圧が200に近いような高齢者にアドレナリンを打つのは躊躇すると思うが、その場合は、アドレナリンの量を減らして通常0.3mg打つところを0.2mgにし、効果が悪ければ15分後に追加投与するなどの工夫をしてほしい。アナフィラキシーは命に関わるため、アドレナリンを打つことに絶対的禁忌はない」として、接種現場でのアドレナリン筋注の適切な使用を求めた。
この日の合同部会では、新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例は4月7日までに6件(出血性脳卒中4件、急性心不全1件、溺死1件)に上るとのデータも提出されたが、いずれも専門家の評価で「ワクチンとの因果関係は評価できない」とされている。
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