• 2022年3月23日
  • 2023年2月3日

進化した医療系制服のファッションショー開催~AKB48やおかずクラブも登場!

 

「白衣が人を(つな)ぐ」をテーマに、フードサービス、フードファクトリー、メディカル、ケアといった4業界向けのユニフォームを手掛ける住商モンブラン(本社・大阪市中央区)。同社が展開するブランド「MONTBLANC(モンブラン)」が、2月3日(木)〜4日(金)の2日間にわたり、医療制服の総合展示会『2022 MONTBLANC EXHIBITION』を開催しました。

1日目は、機能性とファッション性を重視したファッションショーを開催。AKB48メンバーが最新の制服ファッションを華やかに披露したほか、トークショーでは人気芸人のおかずクラブが登場。准看護師時代も含めて計4年の看護師経験を持つメンバーのオカリナさんが、笑いを交えながら苦闘の看護師時代を振り返り、会場を大いに盛り上げました。

「私は仕事ができるタイプの看護師ではなかった」(オカリナさん)

イベントの冒頭では、バラエティ番組でもおなじみ、人気芸人のおかずクラブ(オカリナ&ゆいP)が登場してトークショーを開催。絶妙なトークで会場の雰囲気を盛り上げました。

メンバーのオカリナさんは、中学2年時に脳梗塞で倒れた祖母の姿を間近に見て、「いつか両親が年老いた時に援助したい」と看護師の道へ。1年の准看護師歴、3年の正看護師歴を持つ異色のお笑い芸人としても知られています。

そんなオカリナさんは、「そもそも私は仕事ができるタイプの看護師ではなかった」とぽつり。とにかく失敗が多かったそうで、午前に3回、午後に4回、1日に合計7回も注射を失敗した不名誉な記録もあるとか。そのときのことを「最後には、患者さんから『もう来るな!』といわれました」と振り返りつつ、「でも、定期的に会っていると、最終的に人は仲良くなってしまうものですね」と失敗を糧に、患者さんとの関係を築いたエピソードを明るく披露してくれました。

一方で、相方のゆいPさんは、「キティちゃん風に言うなら体重はリンゴ286個分です。痩せたら平愛梨似です」と“いい女”アピールで会場の笑いを誘います。その後は、オカリナさんによるオカリナ演奏も行われ、「10年間でマスターした」という貴重な5曲のレパートリーを披露してくれました。

機能性とファッション性の両立を目指す

医療制服プロジェクト『O.C.M.D.(Osare Company Medical Design)』のデザインを手がけるのは、AKB48の衣装デザインでおなじみの茅野しのぶさん。

ブランド各社と協同し、高い機能性とファッション性を両立させた医療制服部門を推進する住商モンブランは、人気のAKB48や2.5次元の舞台衣装の制作で知られるオサレカンパニーとタッグを組み、医療制服業界初となる協業ブランド『O.C.M.D.(Osare Company Medical Design)』(以下、O.C.M.D.)を立ち上げたばかり。

オサレカンパニーのデザイナーであり、プロジェクト推進の主要メンバーでもある茅野しのぶさんは、新ブランド立ち上げの開発秘話を披露してくれました。

入院生活で見えた看護師制服のヒント

茅野さんは、昨年末にレコード大賞(TBS)の会場に向かおうとしたとき、突然の痛みに襲われて緊急搬送。そのまま15日間も入院する事態になったそう。そして、その入院生活を経て、看護師さんのありがたさを実感すると同時に、昼夜関係なく動き回る様子を病床からウオッチングし、医療用制服デザインのヒントにしたといいます。

その結果、さまざまなアイデアが湧きあがり、『O.C.M.D. 』のために100枚以上のデザイン画を提出した茅野さん。舞台衣装と医療制服の大きな違いとして「耐久性」の問題があげられますが、「(住商モンブランの方たちに)耐久性に対する工夫のポイントを教えていただいたり、何回も洗える仕様に変えたりしながら、満足のいく仕上がりになりました」と、今回のコラボだからこそ実現した医療制服に自信を示しました。

会場に展示された数々の医療制服をみたオカリナさんは、「私が看護師をやっていた頃は、白衣を着ると、中の下着が透けるということも当たり前でした。制服の色も白かピンクぐらいしか選択肢がありませんでしたね。それから10数年が過ぎたいま、医療制服がこんなにも機能的で、かわいいいデザインになっていることに驚いています」と目を丸くしていました。

洗練されたデザインと機能にAKB48メンバーも感動

1日目のファッションショーでは、AKB48/チーム8の髙橋彩音さん(写真左) 服部有菜さん(写真中央)、左伴彩佳さん(写真右)の3人がモデルをつとめました。©️AKB48

3人は、AKB48の舞台衣装の流れを汲む『O.C.M.D.』だけでなく、モンブラン、ローラアシュレイなど、普段の音楽活動とはガラリとイメージが違った医療制服でランウェイを歩き、軽やかな動作とともに高い機能性をアピール。

「ステッチをあしらったりして、かわいらしく仕上げているのがいいですね。ポケットが深くて使いやすかったり、着替えがしやすかったりという点にも目を引かれました」(左伴彩佳さん)©️AKB48

「ピンクや紫など、カラーバリエーションが豊富で、とてもかわいい! 実際にズボンをはいてランウェイを歩きましたが、あんまりカッチリしてなくて、動きやすいなと感じました」(髙橋彩音さん)©️AKB48

「こんなに洗練された看護服ははじめてみました。女性らしいデザインで、着ていて嬉しかったです。とても軽い着心地だったのも印象的ですね」(服部有菜さん)©️AKB48

2日目には医療制服の歴史をたどるショーも開催

2日目となる2月4日は、医療制服の歴史をたどるファッションショーを開催(2日目のイベントもこちらの記事でチェック!)。医療制服は、年々進化を重ね、今ではスクラブやパンツスタイルが一般的になりましたが、現在の洗練されたデザインや高い機能性に行き着くまでには、試行錯誤の連続だったことが体感できる催しとなりました。

・ブランド名:O.C.M.D.

・ブランドコンセプト:「思い出とともに記憶に残る医療制服」
病で辛い時不安な時、医療従事者の方の優しさに安心し、そして励まされる。
元気になった時思い出すのは、医療制服に身を包んだ優しい笑顔。
そして着用する医療従事者の方々にとっても動きやすくストレスフリーの日常を。
O.C.M.D.は、
そんな日常の思い出と共に記憶に残る医療制服を目指します。

撮影/ブライトンフォト(穴沢拓也)
取材・文/ナースプラス編集部

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