【まとめ】これからのERAS®&ESSENSE!
- 2018年11月30日
すべての場合においてERAS®を行うべきかどうかは、まだ結論が出ていません。そのためERAS®管理をする際、個々のエビデンスの確立を気にして導入をためらうということがあります。例えば手術創の短縮に効果的な腹腔鏡手術について、開腹手術に比べて早期回復が望めるという報告(引用文献1)はありますが、腹腔鏡手術に対してのERAS®の効果というのはまだ明確ではありません。また、海外の報告をもとに作られているため、術後3日の早期退院や、術前消化管処置の必要性など、本邦において非現実的なもの、逆に不安を煽るもの、必要ないもの、有害になる可能性があるものもあり、十分な検討は必要です。