鼻には、空気中のゴミやウイルスが中に入るのを防いだり、体内に入る空気の温度や湿度を調節したりする役割があります。
今回紹介する漢字「鞍鼻」は、そんな鼻に関係する医療用語。一体何と読むのでしょうか?
「鞍鼻」を使った例文
医療現場で「鞍鼻」が使われるのは、耳鼻咽喉科、頭頚部外科、形成外科の分野。
例文としては、
「鼻の骨折に伴う、鞍鼻変形が見られる」
「外傷がなく鞍鼻が見られる場合は、鼻の組織検査や内科的な検査も検討する」
「鞍鼻の治療法は、プロテーゼ、または人工骨の移植が主流だ」
などが挙げられます。
それでは正解を見てみましょう!
正解はこちら!
正解は「あんび」でした!
鞍鼻とは「鼻骨あるいは鼻中隔(びちゅうかく)がつぶれ、鼻背が陥凹(かんおう)して鞍(くら)のようになった鼻すじの変形」のこと。乗馬用の「鞍(くら)」の形に似ていることが由来と言われています。
鞍鼻になると、鼻の空気の通りが悪くなることもあるそうです。
鞍鼻の他にも、鼻が斜めに曲がる「斜鼻(しゃび)」、鼻骨と鼻軟骨が隆起した「鷲鼻(わしばな・ハンプ)」なども変形の症状として挙げられます。こちらも併せて覚えておきましょう。
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制作:TAC企画