• 2019年9月4日
  • 2021年11月16日

車いす移乗(全介助)のマナー

 

車いす移乗は介助の頻度が高いぶん、正しい方法で行わないと転倒などの危険を伴いやすくなります。今回は車いす移乗(全介助)のマナーについてご紹介します。

事前に安全を確認する

スムーズに移乗を行うためには、移乗前の安全確認が大切です。

【移乗前の安全確認】

  • ・車いすのストッパーはきちんと両方かかっているか
  • ・フットレストは両方ともしっかりと上がっているか
  • ・ベッドの高さは適切な高さに調整されているか
  • ・車いすはベッドにできる限り近づけているか

安定したポジショニング」を意識する

患者さんはもちろんのこと、介助者も腰を痛めないように留意し、最小限の力でスムーズに移動できるよう工夫をする必要があります。以下のポイントを押さえることで、「安定」した状態での移動をしやすくなります。

【介助者のポジショニングを設定】

  • ・車いす側にある介助者のつま先は車いすがある方向に向け、もう一方の足を患者さんの足と足の間に位置させる
  • ・安定した体勢を整え、患者さんの上半身を可能な限り密着させながら、腰あるいは背中をしっかりと抱え、持ち上げる
  • ・ゆっくりと回転させ、静かに患者さんを車いすのシートに移乗する

【患者さんのポジショニングを設定】

  • ・できるだけ浅く腰かけ、地面にしっかりと足をつけてもらう
  • ・前傾姿勢をとってもらい、介助者の肩に手を回してもらう

双方にとって、できるだけ負担が少ない方法で移乗できるような方法を身につけられるといいですね。

文:看護師/カウンセラー 坂口千絵

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