\看護師の新しい選択肢/トラベルナースの働き方の基本とリアル」セミナー|セミナーレポート

\看護師の新しい選択肢/トラベルナースの働き方の基本とリアル」セミナー|セミナーレポート|2024/4/8~2024/4/22

セミナー概要

セミナー概要

2024年4月オンライン開催/\看護師の新しい選択肢/トラベルナースの働き方の基本とリアル」セミナー|セミナーレポート

マイナビ看護師主催の『\看護師の新しい選択肢/トラベルナースの働き方の基本とリアル』が2024年4月8日(月)~2024年4月22日(月)の期間限定でオンライン開催されました。
今回は、短期的に稼ぎたい、いきなり転職は不安!お試し勤務をしてみたい!
仕事をしながら観光やレジャーを楽しみたいと考えている看護師さんに、マイナビキャリアアドバイザーから、トラベルナースで働く魅力とメリットとして市場の状況や求人を調べる際の注意したいことなどの基本をお届けしました。
実際に導入している病院からはトラベルナースを導入した背景トラベルナースとして複数社経験がある看護師のインタビューを通して、トラベルナースのリアルをお伝えする内容となりました。

【講演】
・株式会社マイナビ 看護師専任キャリアアドバイザー講演
・川内市医師会立市民病院 副看護部長会社紹介・トラベルナースインタビュー

セミナーの様子

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セミナーレポート

【第1部:株式会社マイナビ キャリアアドバイザー講演】

トラベルナースとは「短期間・高給与で全国各地の医療機関や福祉施設に勤務する看護師」のことを指します。「期間限定で働いて短期間で稼ぎたい」「色々な病院を経験してみたい」などの希望を叶える働き方として、今注目されているのがトラベルナースです。

トラベルナースとして働くメリット8点をお伝えします。

①高給与・高待遇が叶う
②最長6ヶ月の期間限定勤務
③看護師業務に集中できる
④新しい土地でプライベートも充実
⑤寮・借上住居がある求人もご用意
⑥引っ越し・赴任費用が支給されることも
⑦遠方の法人とは電話・WEB面接が可能
⑧家の近くの求人にも応募OK

メリット①:高給与・高待遇が叶う
即戦力採用ということからも、他の働き方に比べて高待遇が見込めるのがトラベルナースの強みです。基本給プラス夜勤手当での設定がほとんどで、賞与はなし、給与相場はエリアによってさまざまですが、月45万円以上のケースもあります。

メリット②:最長6ヶ月の期間限定勤務
トラベルナースの勤務期間は原則6ヶ月となります。期間満了後は勤務先とのご相談の上、期間延長や常勤看護師としての雇用変更も可能です。または別の法人でトラベルナースとして勤務するなど、ご希望に合わせて働き方を選べる点も魅力だと言えるでしょう。

メリット③:看護師業務に集中できる
期間限定の雇用契約なので、基本的に看護業務以外の活動への参加は必要ありません。そのため、本来の看護師業務に集中できる点も魅力です。

メリット④:新しい土地でプライベートも充実
さまざまな土地で働けるので、観光を楽しんだり現地の方たちとの交流を深めたりと、プライベートを充実させることもできます。

メリット⑤:寮・借上住居がある求人もご用意
寮や借上住居がある求人が多く、生活に必要な家具・家電を用意していただけることも。新生活スタート時の負担が少なく、転居後すぐに勤務開始できる点も大きなメリットです。

メリット⑥:引っ越し・赴任費用が支給されることも
赴任に必要な費用を負担してくれる法人も多く、引越し時の経済的な負担が軽減される点も、トラベルナースとして働くメリットのひとつです。

メリット⑦:遠方の法人とは電話・WEB面接が可能
面接のために長距離往復する負担の大きさを鑑みて、電話やウェブ面接のみでの採用決定を可能にしている法人も多くあります。

メリット⑧:家の近くの求人にも応募OK
トラベルナースの求人は、全国各地に多数ございます。自宅近くの求人にも応募できるため、転居を伴わない働き方も可能です。今の環境を変えずに高給与・高待遇で勤務したい方もぜひご相談ください。

トラベルナースを取り巻く環境としては、直近5年間で求人が約30倍まで増加している状況です。新型コロナウイルス感染症の影響が増加のきっかけとして挙げられますが、コロナが落ち着き始めた2023年以降は県外への転居を希望する方が増え、トラベルナース求人の需要もさらに高まっています。

求人数の増加に伴い、トラベスナース希望者は直近5年間で約21倍と大きく右肩上がりに。ここ数年でトラベルナースの認知度が高まったことや、高待遇求人が続々と増えていることが、希望者増加の要因だと考えられるでしょう。

トラベルナースの転職スケジュールに関しては、登録から赴任まで約2週間程度で完結することも可能であり、正職員に比べて転職スケジュールも比較的短い傾向となっているので注意が必要です。

応募要件については、以下の条件が基準となっています。

・マイナビ看護師に登録していただいている方
・契約期間を遵守し、責任を持って勤務できる方
・臨床経験を3年以上お持ちの方

ただし、臨床経験に関してはあくまで目安であり、3年未満でも受け入れ可能な法人もございますので、ぜひお気軽にご相談ください。

最後に、「トラベルナースとして働きたい!」という看護師さんからよくいただくご質問に回答していきます。

Q. トラベルナースに向いている人はどんな人ですか?

A. 経験に縛られることなく、柔軟性を活かしながら臨機応変に動くことができる方がご活躍しているケースが多く、「憧れの土地で働いてみたい」「短期間で収入を増やしたい」「幅広い経験を積みたい」などのご希望をお持ちの方にもおすすめです。

Q. トラベルナースで働いた場合、各種保険はどうなりますか?

A. 直接雇用形式になるため、就業する病院・施設で社会保険に加入します。
週の勤務時間などの加入条件を満たせば、トラベルナース勤務中も就業先で雇用保険・労災保険・健康保険・厚生年金などに加入できます。

Q. トラベルナースで働いてもお休みは取れますか?

A. 勤務先の規定に従ってお休みを取得できます。月8日休みや完全週休2日など、それぞれの勤務先の規定に応じてシフトが決定され、常勤者と同様に休日取得できるケースがほとんどです。

Q. トラベルナースで働いた場合、有給休暇は発生しますか?

A. トラベルナース勤務期間は最長で6ヶ月です。労働基準法では、6ヶ月間継続勤務後に有給休暇の付与が定められているため、トラベルナース勤務中は基本的には有給休暇が発生しません。法人・企業によっては有給休暇が取得できる場合もございますので、キャリアアドバイザーへご確認ください。

Q. 「同じ病院で働きたい」と思った場合、期間延長も可能ですか?

A. 勤務先との同意があれば、契約を更新して期間を延長することも可能です。この病院で長く働きたいと感じたら、勤務先と相談の上で正職員に切り替えて勤務が可能なケースもあるので、お気軽にお問い合わせください。

 

【第2部:川内市医師会立市民病院講演】

鹿児島県にある川内市医師会立市民病院は、幅広い年代のトラベルナースが常時6、7名勤務しており、受け入れ体制も整っています。実際に働いている看護師の方からも、キャリアを積みながら充実したプライベートを送れると評判です。本セミナーでは、副看護部長による会社説明とトラベルナースを導入した経緯についてお聞きし、続けて現役で活躍されているトラベルナースの方にインタビューを実施しました。

<副看護部長による会社紹介>

当院は地域医療支援病院として24時間二次救急医療体制を整え、地域の皆様に安心で安全な医療を提供する役割を担っています。循環器内科や整形外科、脳神経領域を中心に、地域になくてはならない存在として高度急性期医療とリハビリテーションの充実に力を注いでいます。

トラベルナース導入のきっかけは、新型コロナ感染症対応により人員不足に陥ったことです。2019年初期から患者受け入れを行い、度重なる流行やクラスターによる患者増加に苦慮したことから、2022年8月よりトラベルナースの採用を導入しました。勤務期間はさまざまですが、現在までに20名の採用に至っています。

トラベルナースには、通常の看護業務全般に加えて新型コロナ感染症患者の対応もご協力いただいています。日勤は8時半から17時、夜勤は16時から翌朝9時の2交代の勤務です。夜勤回数は月平均5~6回ですが、入院患者の増加により増えることもあります。休日日数は4週7休で、有給は2ヶ月目以降からの付与となります。職員寮は病院敷地内にあり、駐車場付きの1Kを準備をしています。寮費は月1万円、光熱費は自費払いです。

トラベルナースを導入してからは、急性期や慢性期、精神科、感染症対応など、さまざまな経験をされた看護師の方の力のありがたみを強く実感しています。また当院は、比較的経験年数の浅い看護師が多く勤務しているため、トラベルナースの方の経験を活かした人材育成や、手術室人員不足への対応にもご協力いただいています。

当院では、急性期に携わりたいと考える方や、患者様のため、地域のため、自分のためにも、地域医療に向き合える看護師のみなさんをお待ちしております。そして、あらゆることに対して「誠実」「ポジティブ」「柔軟」な考えをもって取り組める方と一緒に働きたいと思っています。

出会う人が温かく、たくさんの笑顔が溢れるこの街で、自分らしいキャリアと豊かな人生を築いてみませんか?

<トラベルナースインタビュー>

トラベルナースとして働き始めてから8年が経過し、現在は9か所目となる川内市医師会立病院に勤務しています。これまでさまざまなロケーションで応援看護師をしてきました。その中で、自然が豊かでのどかな地域で働きたい気持ちが強くなり、九州本土内のお仕事を探した結果、今の勤務地に辿り着きました。

川内市医師会立病院を選んだ理由は、当時募集していたコロナ病棟を経験したかったことや、二次救急対応病院での勤務は自身の勉強にもつながると思ったからです。実際に入職してみると、初めての鹿児島県ということもあり、非常に新鮮な経験をさせていただいています。周りの環境に関しては、ごはんがとても美味しいことや、いたるところに源泉かけ流しの温泉が湧いていることなど、生活が充実する要素にあふれているのが嬉しいです。

温厚な土地柄なのか、患者さんやスタッフも大らかな方が多い印象ですね。わからないことを聞いても嫌な顔をせずに優しく教えてくださったり、すぐに確認してくださったりと、優しく接してくれるたびに入職して良かったなと実感しています。

トラベルナースとして勤務していて良かったのは、自分のライフワークバランスに合わせて赴任先を探せることです。トラベルナースの求人は、病棟や外来の業務だけではなく、訪問看護や訪問入浴、施設看護師など多種多様です。期限は原則6ヶ月となっていますが、期間延長や常勤への変更も可能なので、ライフスタイルに合わせて柔軟な働き方ができます。このような点が、個人的には大きなメリットだと感じています。

業務内容はどの病院でもだいたい同じです。出勤後に情報収集して、点滴や内服の準備、検温、オムツ交換や身体ケア処置、食事介助や口腔ケア、合間に記録、引き継ぎをして業務終了、という流れはほとんど変わりません。当院では人数配置がしっかりされているため、基本的に残業はほとんどなく定時で帰ることが多いです。もちろん患者さんの状態によっては残業もありますが、大体月平均にして4.8時間程度の残業時間に収まっています。

この病院の大きな特徴は、入職の時点で「2ヶ月勤務以降に有給を2日付与」してくれる点です。通常トラベルナースは、勤務期間の関係で有給取得できないことが多いので、他にはない有給の条件も魅力のひとつですね。また、相談次第で休み希望が通りやすく、月々のシフトも臨機応変に対応してくださるので助かっています。

トラベルナースとして働いていると、これまでの自分の経験を活かせるだけでなく、新たな土地や新しい診療科で働くことが自分自身の成長にもつながり、やりがいを感じる瞬間がたくさんあります。「よく遠いところから来てくれたね」とか「ここに来てくれてありがとう」といった患者さんからの言葉を聞くたびに嬉しい気持ちが込み上げてきて、トラベルナースとしてのやりがいを実感しています。

転職中の看護師のみなさんにとっても、トラベルナースという働き方をひとつの選択肢として興味をもっていただきたいですね。首都圏や僻地・離島などのトラベルナースを経て、自身のマインドを変えることができたり、自分に会う風土を見つけられたりと、たくさんの貴重な経験ができると思います。

CAプロフィール

<最後に>
「好きな土地で看護師の仕事がしたい」「離島の医療に携わってみたい」「未経験分野を学びたい」など、トラベルナースへの転職理由は人によってさまざまです。マイナビ看護師では、一人ひとりのご希望に合う求人をご提案します。「こんな希望を叶うのかな」「自分はトラベルナースに向いているのかな」「どんな求人があるか聞いてみたい」といった些細な疑問にもお答えしますので、ぜひお気軽にキャリアアドバイザーまでお問い合わせください。