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愛知県

三河乳がんクリニック

2009年4月、東海地区初の乳がん専門有床診療所として誕生した三河乳がんクリニックは検診から、精密検査、手術、術後治療、再発治療、緩和ケアに至るまで一貫した乳がん診療を行っています。同院は愛知県安城市篠目町に位置し、JR 三河安城駅および名鉄新安城駅からそれぞれ車で5 分、10 分とほど近い距離にありますが、遠方から来院される方々のために、同駅から専用(通院・通勤)のシャトルバスを運行しています。また診療中の託児を引き受ける“たんぽぽるーむ”(患者・職員用、トットメイト委託)も完備しています。なお腋窩リンパ節郭清術後に多いリンパ浮腫のケアのための外来(リンパ浮腫外来)や、遺伝性を危惧する乳がん多発家系患者に対応する遺伝相談外来などの専門外来も開院まもなくより併設されています。

乳がん患者さんが『より良く生きる』ための支援に徹する

われわれの提供する全てが三河乳がんクリニックの医療
貴院の特徴について教えてください。

当院の特徴は、『高水準の乳がん診療』『おもてなしのこころ』です。
はじめに、当院では診断にも治療にも高い専門性を誇るべく、知識・技術向上への飽くなき探求、何事にも謙虚で真摯な姿勢など、全職員が弛まぬ研鑽に努めています。そのうえで全職員が遣り甲斐とプライドをもち、そして生き生きと楽しく仕事をできるように職場環境を整備しています。また「病診て人を診ず」のごとき診療で患者さんは救われないことから、こころのケアも包括した全人的医療の実践を心掛けています。
また、乳がんに苦しみ疲れた患者さんが当院に来られたら、すこしでも安らぎ寛げるように“間と時を創りたい”との想いにより、細部までこだわりました。まず玄関では、『ようこそ』の言葉と優しいお顔のお地蔵さま(丹羽善久氏作品)がお出迎えです。寝たきりの患者さんが快適に入浴できる特殊浴槽室。その隣室には高級温泉のような信楽焼浴槽(マルイチ奥田陶器製)を備える浴室があります。乳房切除患者さんに温泉気分を味わっていただこうと特注しました。外来中の呈茶から、点滴中でも片手で食べられる化療食、季節を盛込んだ病院食、スイーツまでも提供する厨房(富士産業委託)。木のぬくもりを感じる柔らかな曲線が自慢の飛騨の匠の家具(飛騨産業製)などなど。
院内で提供する全てのものを私どもの医療と考え、大切にしています。

患者さんがやすらぐ空間・時間を創りたいという想いが様々な心配りや多くのアイテム、設備などに反映されている。
乳がんに悩む患者さんを全力で支える看護チーム
貴院で身につく力について教えてください。

当院の看護部門(ケアチーム)では、診療の全行程(外来⇔手術室⇔病棟⇔化学療法室、予防⇔再発⇔緩和)において、看護業務に携わる経験を積み学習することができるので、乳がん専門看護師としての真の自負と自信(プライド)を持てるようになります。これは専門施設ならではと思われます。また個々の乳がん患者さんとの関わりが広く深いものとなり、看護師としての大きなやりがいや喜びに繋がります。実際に当院で入職時から乳がん診療のベテランだった看護師はほとんどいません。目の前で苦しんでいる乳がん患者さんを日々支援するために、看護業務や学習に一生懸命になれる方ならば必ず活躍できるケアチームです。チームワークに努めながら、素直に自分の知識や経験不足を認め、諦めず精進を続けるなら、いつか本物の専門看護師になれるでしょう。

一人ひとりが高いプロ意識を持った看護チーム。温厚かつ部下思いの看護師長や、経験豊富で優しい主任クラスの先輩などに恵まれた環境となっている。重責に関わらず、明るい雰囲気があり、他職種間の風通しも良く、和気藹々とした職場である。

「患者さんと長く接したい」が私の理想。
その働き方が、当クリニックで実現できました

乳がんの患者さんのケアは初めて。貪欲に学んでいます!
入職の経緯を教えてください。

総合病院では外来と病棟の担当がはっきり分かれていて、患者さんと接する時間はとても短いものでした。私は婦人科の病棟勤務だったのですが、お産をして、1週間で退院される方が大半。患者さんのために何ができているのだろうと疑問に思ったのが、転職のきっかけです。当クリニックに入職を決めたのは、婦人科での経験を活かし、女性のためにできることをしたいと思ったから。住まいにも近く、クリニックの評判も良く知っていました。ただ前職の経験は1年あまり。技術面では未熟ですし、新しい環境になじめるかなという不安もありました。でも院長や師長、先輩たちもとても親切で、何でも相談しやすい雰囲気。3ヵ月の研修が終わる頃には、ここなら頑張れそうと感じたものです。

今は、どんな点にやりがいを感じていますか。

外来と病棟の両方の業務に携わりつつ、入院からオペ、その後の抗がん剤やホルモン治療、定期フォロー、そして終末期まで長い期間、患者さんと関わることができる点です。一人ひとりの気持ちや状態を把握できる点は大きいですね。患者さんの年齢もさまざまですし、専門病院のため、しこりなどの相談や市の検診を受ける方もいらっしゃるため、看護師としては幅広く学べる環境だと思います。

「抗がん剤治療を受けられている患者さんの採血の難しさなど、初めて知ったこともたくさんあります。オペ室での業務もあり、それがやりがいにつながります」と話す吉永さん。
働き方の相談ができるため、安心して仕事に集中できます
転職して良かった点は何でしょう。

一つは、プライベートとの両立ができるようになった点です。子育て中の方も多いため、お休みの希望は前月に伝え、看護師同士でシフトを調整しています。夜勤に関しては、始める時期や回数など、その人に合わせて考慮してくれます。もう一つは、学びに関してのサポートが手厚い点です。院内の薬剤師主催の勉強会が月に2回行われるほか、普段の業務に関して“もう少し知りたい”と言えば、随時勉強会を開いてもらえます。苦手な点滴についても師長をはじめ先輩達が、「私で練習していいよ」と言って、優しく指導してくれました。もちろん看護協会主催の研修にも参加できます。

今後の目標を教えてください。

乳がんの治療といっても手術や抗がん剤、ホルモン、リンパ浮腫、再建などさまざまです。妊娠中や授乳期の患者さんもいらっしゃいます。医療が日々進歩する中で、それについていけるよう成長することが目標です。私が心がけているのは、患者さんの状態に合わせたお声がけ。信頼関係の構築を何より大切にしています。転職を考えている方に伝えたいのは、入職に際しての不安はいらないということ。院長を始め、熱心に指導してくださる先輩ばかりですし、経験の浅い方を育てるノウハウも豊富です。私自身が体験したので、その点は自信を持ってお勧めできます。患者さんと長く関わりたい、患者さんのために頑張りたいという意思がある方なら大歓迎です!

「ある患者さんの小学生のお子さんが、『お母さんに、こんなケアをしてくれた』と喜んでくださいました。そして『私も看護師さんになりたい!』と言ってくれ、仕事を始めた頃の初心を思い出させてもらいました」と語る吉永さん。

患者さん一人ひとりのいのちと誠実に向き合う、
それができるのが私たちのチームです

一つひとつのこだわりが本当に必要な看護の第一歩
クリニックでの看護について教えてください。

乳がんの検診や治療に始まり、10年間に及ぶ綿密な定期検査や観察、その後1年毎の乳がん検診も行っております。患者さんの治療上の不安や苦痛などを傾聴し緩和できるよう、他職種と連携してサポートしています。たとえば、安全・確実に抗がん剤が投与されるための針の固定方法一つにもこだわり、辛い症状を我慢させることがないようにしたい、そんな思いを大事にしています。そして最期まで看続け、全職種でお見送りをさせていただいています。様々な役割や背景を持つ患者さんとの関わりを通して、苦しみや悲しみ、強さや優しさに触れ、私たちも一人の人間として成長させていただき、乳がん看護の奥深さを実感しています。また、一人ひとりの患者さんに寄り添い、適時、適切なケアを実践できるように自己研鑽に励んでいます。

子育て中の看護師へのサポート体制についてお聞かせください。

私も含め、子育て世代が多い職場です。勤務希望は毎月ヒヤリングを行い、子供の行事など午前休み希望の場合は遅出勤務や半日勤務など働き方の相談に応じています。また「急に子供が病気になった」という場合、母親としての役割が務められるよう皆がサポートしています。このような協力体制が成り立っているのも、スタッフ各々がお互いを思い合い、仕事が続けられることへの感謝の気持ちを持っているからこそだと思います。

毎朝全職員で入院・外来患者さんの情報共有、ミーティングを実施。看護師は病棟も外来も行き来するため、部門間の壁はない。多職種との関わりも多く、クリニック全体で患者さんを支えている。
あなたの看護に懸ける思いをサポートします!
経験が浅い方でも大丈夫ですか?

私もそうでしたが入職時に乳がんに関わっていた看護師はほぼいません。皆ゼロからのスタートで学んでいます。研修期間として、入職して3ヶ月は院内の全ての部署にて患者さんにどのような検査・治療・ケアがされ何を大切に関わっているかを見て感じ学ぶ機会があります。またチェックリストにて知識・技術の習得度を確認し必要な指導をしています。もっと知りたいこと、経験したいなどの要望があれば師長が相談にのり、その日の勤務配置を考慮するなどスタッフの向上心をサポートする体制づくりに努めています。先輩たちにも相談しやすく安心して勤務できる環境です。

転職を考える方へメッセージを。

自分はこういう看護師でありたいと理想の看護師像を持っている方、本当の看護ができていますか?実際、私たちもまだまだ力不足でもっと何かできたのではないか、と考える毎日です。そういった謙虚な気持ちで、次こそはと向かっていける方、お待ちしています。乳がん治療経過のその時々の患者さんのこころとからだの状況に合わせたケアが実践できているかを常に考え、チームの一員として乳がんに関し悩む患者さんのケアに一緒に取り組んでいきましょう!

「夜勤に入る前に、もう少し病棟を経験したい」などの希望も叶う。夜勤は通常は1名だがオペがある日は2名体制。患者さんから病状相談などの電話が入ることもあるが、何かあればすぐに師長に相談できるので安心だ。

三河乳がんクリニックの看護職は15名。20代から50代のメンバーが活躍していて、その大半が中途入職の方です。「乳がんを専門に学びたい」「看護師としてやりがいにある仕事をしたい」という理由での転職に加え、人間関係の良さで同クリニックを選ぶ人も増えているとのこと。「心のケアに最も配慮している」というだけに、対患者さんだけでなく、職員同士のチームワークも抜群です。
「乳がん死ゼロをめざす」という理念を掲げ、県外からの患者さんも多く来院される三河乳がんクリニック。仕事を通じて学べる専門知識は、大学病院や専門病院にも引けを取りません。看護師も対応する「24時間体制の病状相談専用電話回線」もあり、患者さんの疑問や不安にお答えすることで、感謝の言葉をいただく機会も豊富です。

三河乳がんクリニック

設立 2009年1月
所在地 愛知県安城市篠目町肥田39-6
企業の特色 【診療科目】
乳腺科
【専攻領域】
・乳がん病理に基づく乳がん画像診断学の体系化・教育
・早期乳がんの画像診断による低侵襲下縮小手術・治療の確立
・乳がんの薬物療法による骨代謝への影響の評価・治療の研究