入職から現在までのキャリアを教えてください。

最初の10年ほどは、非常勤として９時から16時まで働いていました。上の子がまだ小さかったうえ、入職して7年後には下の子も生まれたので、子育てに時間を割いていたからです。その後、育児に両親の協力が得られるようになったことから常勤（日勤）になり、リーダーも務めるようになりました。ほどなく主任になり、その5年後には、師長というキャリアです。師長としてはずっと地域包括ケア病棟の所属ですが、就任直後の数ケ月間は、地域包括ケア病棟を動かすための勉強として療養病棟を経験しました。

立場が変わるなかで仕事への向き合い方は変わりましたか。

大きく変わったのは、主任になったときですね。リーダーから報告を受けて指示を出したり、上層部に報告したりと、自分の業務だけでなく周りのことを考えるようになって視野が広がりました。とくに患者さまやスタッフの日々の様子については、リーダーの報告を待つのではなく、ちょっとした変化も敏感にキャッチするなど、アンテナを高くして主体的に情報を収集するようになりました。今は師長としてスタッフとのコミュニケーションを積極的に取り、看護の方法など「自分の背中を見てほしい」という思いを込めて仕事に取り組んでいます。おかげさまで「辞めたい」というスタッフがほとんどいないので、少しは働きやすい職場づくりができているのかな、と安堵しています。

お仕事のやりがいは何ですか。

地域包括ケア病棟は比較的新しく、骨折などの手術もしているため、看護師は術前・術後管理も担当します。とくに術後は、せん妄やパニック状態になる患者さまもいらっしゃいますが、「大丈夫ですよ」とやさしく声をかけ、会話を交わすことで、患者さまは次第に落ち着きを取り戻し、普段の状態に戻られます。また地域包括ケア病棟の主な目的は患者さまの退院を促進することです。そのため、患者さまのご家族への支援も重要な役割を果たします。とくに、ご自宅と施設のどちらを選ぶべきかで悩んでいるご家族に対しては、様々なアドバイスをするなどして、退院支援に力を注いでいます。そのため、自分の働きかけにより、患者さまやご家族を安心させ、元気になって退院される様子をお見送りする時間が大きなやりがいとなっています。看護師にとっては、術後の管理や退院支援をしっかりと学べるのが、この職場の魅力と言えるでしょう。看護師にとっては、術後の管理や退院支援をしっかりと学べるのが、この職場の魅力と言えるでしょう。

他にはどんな点が貴院で働く魅力ですか。

私もそうでしたが、育児と両立したい方にとても働きやすい職場だと思います。当院の看護師の多くが子育てを経験しており、お子様さまの急な発熱などに対しても理解があります。一方で、新卒の若い看護師も在籍しているため、全員で支え合い、公平な環境を保つよう努めています。新たに入職される方には、中途採用でもかならずフォロー役の先輩が付き、慣れるまで一緒に行動するので安心です。ブランクがある方や経験が浅い方でも、やる気さえあれば充分に活躍できます。当院は地域に根ざした病院として、まだまだ成長途中です。一緒に良い病院にしようと、柔軟に同じ目標を追求できる方なら大歓迎です。活気あふれる病棟で、皆さん毎日楽しそうに働いていますので、ぜひその仲間になってほしいですね。