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個人インタビュー
独立行政法人国立病院機構京都医療センター
入職28年目。4人の子どもの母。仕事と家庭と割りきることが両立させるコツで、家族でいる時間やママさんバスケットボールがリフレッシュになっている。
認定看護師、専門看護師を目指すなかで仲間と成長する喜びを味わえる
老人看護専門看護師だそうですが、資格取得のきっかけは?
附属の看護学校の看護学生としてこの病院で実習をしたときに、がん看護に興味を持ちました。入職後、がん看護をしながら自分に足りないものが見えてきて、当時の看護師長さんに背中を押され、がん性疼痛看護認定看護師の資格を取得しました。その研修のなかで全国の看護師と切磋琢磨して成長する楽しさを感じたのです。そして、子供が成長するとともに40歳を過ぎ看護師としてこれからどうありたいのかと悩み、管理職を目指す道もあるけれど、私は専門分野の道を進もうと考えました。高齢の認知症患者さんやがん患者さんが増えていたのでそのサポートがしたいと思い、自己啓発等休業制度を利用して大学院で2年間学び、老人看護専門看護師の資格を取得しました。看護師として誰でも悩むときがありますが、立ち止まりながらそのときに色々な道を選べるのがこの病院の良さです。
老人看護専門看護師として具体的にどんな活動をしていますか。
認知症ケアチームの専従看護師として、認知機能の低下した高齢者やそのご家族が安心して療養し、望む生活に戻れるように取り組んでいます。たとえば、認知症患者さんが手術後に大きな声を出して興奮されている場合には理由があるので、ご本人に話を伺い、言葉での表現が難しい患者さんには心情を推しはかりながら、病棟チームとアセスメントしどのようなに関わればいいのか一緒に考え、必要な時はアドバイスをしています。対応の難しい患者さんの困りごとをみんなで解決したときは嬉しいですね。そのように看護のおもしろさを一緒に体験して、認定看護師や専門看護師を目指す仲間が増えているのも励みになります。
チームで高齢の認知症患者さんのケアの質の向上に取り組む
どんなキャリア支援制度がありますか。
国立病院機構の病院には「ACTyナース」と呼ばれるラダー制の看護職能力開発プログラムがありキャリア形成をしていきます。自分の進みたい道に向けてステップアップでき、専門看護師や認定看護師のように特定の専門分野の知識・スキルを深めるスペシャリストや、特定の分野や領域にとらわれず、質の高い看護サ−ビスを提供するジェネラリストを目指すことができます。ほかにも看護管理者や教育者の道もあります。全国の国立病院機構共通のプログラムなので、結婚や家庭の事情などで転勤してもそのまま継続できるのがいいところです。中途入職の方については、どういった知識や技術を備え、強みを持たれているのか一度入職時に確認させてもらい、ラダーレベルの相談・決定していきます。配属部署については、希望する領域で働けるようにヒアリングがあります。総合病院なので幅広い領域からやりたいことを選べるのはメリットだと思います。
看護の質の向上に向けて看護部で取り組んでいることやご自身の目標は?
看護部では、安心安全な看護を提供し、患者さんの思いを尊重する丁寧なケアを心がけています。急性期病院なので患者さんの在院日数は2週間ぐらいで短いため、退院後を見据えて地域につないでいくことが大切です。訪問看護師やケアマネジャーなどと顔の見える関係性を築きながら、老人看護専門看護師として、地域で暮らす高齢患者さんが自分らしい暮らしを最期まで続けることができるよう、高齢者ケアの質の向上に取り組んでいます。併せて、後輩の育成も続けていきます。
独立行政法人国立病院機構京都医療センター
- 設立
- 1908年11月
- 所在地
- 京都市伏見区深草向畑町1-1
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