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個人インタビュー
社会福祉法人恩賜財団 済生会奈良病院
済生会病院一筋で31年勤務しているが、環境を変えて新しくやりたいことを見つけたいという人の転職も応援している。休日は旅行や友人と美味しいものを食べに行ってリフレッシュしている。
自分の看護観を育みながら、楽しく働き続けられる環境がある
31年と長く勤務されていますが、どのように仕事に向き合っていますか。
急性期病棟の主任として病棟運営、業務改善、スタッフ教育に携わっています。長い間この病院に在籍してるので私の性格を知って可能性を引き出してもらっているという思いがあり、それに応えることが仕事の軸になっています。印象に残っているのは2021年から1年半、県の要請で設けられたコロナ病床での看護です。12人の看護師が手を挙げ、死や感染への不安やプレッシャーを感じつつも患者さんを励まし、苦痛を軽減したいという意見を出し合い、お互いお思いやりながら取り組みました。これこそが本来の看護だと改めて感じました。その後、看取りを行った看護師の思いを聞き、済生会学会と院内で発表しました。それぞれの看護観を聞けたことは私にとって大きな経験になりました。
こちらの病院でキャリアを積んでいく良さはどこにありますか。
みんなが看護を楽しんでいると感じます。勤続20年を超える看護師が多いのも働きやすい環境が整っているからこそです。その一方で、私たちのファミリー感に馴染めない方もいるかもしれませんし、改善点すべき点もあると思います。しかし、患者さんや職員との良好な関係性があり、安心して働くことができます。済生会奈良病院は特定の専門分野に特化しているわけではありませんが、それが良い点でもあります。「これを極めたい」という思いがなくても看護を楽しむことができます。ブランクがあるけれどもう一度病院で働きたい、現在の医療を知りたいという方にもお勧めできる病院です。
目指す目標や関心があることを突き詰められる
看護師としてどのように成長できる環境がありますか。
看護部ではラダー制度を導入して個々の目標に合わせた教育を行っています。済生会本部でもさまざまな研修を受けることができます。認定看護師などの資格取得を目指して積極的に取り組む人もいれば、自分が何に向いているのか見つけられていない人もいます。私は後者に該当しますが、周囲が自分のことを理解し応援してくれているのがわかり、人材教育に関する研修を受ける機会も増え、それが自分に向いているのかもしれないと思うようになりました。また、友人ががんになったことで、がん看護や緩和ケアについて以前より深く考えるようになりました。認定看護師やがん関連の学会に参加し、学びを深めています。
今後の目標と転職希望者へのメッセージをお願いします。
先輩看護師は自分たちの仕事を後輩に示す、実践モデルとして役割を果たすことが重要だと考えています。それを見て、たとえ一人でも「一緒に働けて良かった」と言ってもらえると嬉しいですね。意識しているのは、コミュニケーションをしっかりと取り、些細な変化にも気づくこと。また、ほめることや「ありがとう」「助けてほしい」などといった感謝や要望をきちんと声に出して伝えることです。「看護師だからこうしなければならない」といった固定概念にとらわれすぎず、身体だけではなくメンタルも健康を保つ方法を探してほしいと願っています。
社会福祉法人恩賜財団 済生会奈良病院
- 設立
- 1952年3月
- 所在地
- 奈良県奈良市八条四丁目643番地
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