看護師になったからといって、医療施設や介護施設で働かなければならないわけではありません。アントレプレナーシップ旺盛な看護師さんの中には、いつか自ら起業する夢を温めている人もいるでしょう。
具体的にはどんな道が考えられるのか、いくつか紹介いたします。
こんな道もあり?
看護師による起業の可能性
看護師資格を生かして起業する場合、訪問看護ステーションの立ち上げ、デイサービスやグループホームといった介護施設の立ち上げというケースが比較的多く見られます。それ以外の起業の道としては、たとえばどんなものが考えられるでしょうか?
- フットケアサロン、アロママッサージサロン
- 看護ケアの一環として、糖尿病足病変に対してフットケアを行ったり、患者さんの気分転換のためアロマセラピーを行ったりすることもありますが、その知識と技術を生かしてサロンを開業することができそうです。
- 看護師による健康相談が受けられるカフェ
- おいしいコーヒーやスイーツなどを提供するとともに、看護師資格を持った店長(またはスタッフ)がお客さんのちょっとした健康相談に乗るサービスも考えられます。デイサービスの利用者と地域の人たちが交流できるサロンとしての機能を持たせるといった展開もあるでしょう。
- 経営コンサルタント
- 難易度は高いかもしれませんが、訪問看護ステーションなどを自ら経営するのではなく、その経営者に対するコンサルテーションを業務とすることもできます。事業計画の策定、サービス内容の品質管理、人材育成など経営の全般にわたって根拠のあるアドバイスをし、成果を出すことが求められます。
- 看護師国家試験予備校
- 看護師国家試験の受験生に対して、国試対策を指導する予備校(塾)を開校することができそうです。受験生のニーズが高いだけに、大手予備校を含めて熾烈な競争があるものの、大きな元手がかからず講師の腕一本で食べていける可能性があります。
起業に向いているのは
こんな人
- ●適切にリスクを取れる人/適切にリスクをヘッジできる人
- ●ぶれない信念を持った人/状況に合わせて柔軟に変化できる人
- ●多少の私利私欲がありつつも、社会に貢献するマインドを忘れない人
編集部からのコメント
看護師として医療機関に勤務してキャリアを積むだけがすべてではありません。起業にチャレンジするというのも選択肢としてあるかと思います。起業にはそれなりの資金も必要ですしリスクも伴いますが、社会的な成功を掴むチャンスでもあります。5年後、10年後のキャリアビジョンに、大きな夢を描いてみてはいかがでしょうか?