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訪問看護師の1日ってどんな感じ?密着レポート

「訪問看護ではどんなペースで働くの?」「患者さんの家でのケアってどんな感じ?」訪問看護は実際に見てみないとわからないことがいっぱい!今回は株式会社ミレニアの訪問看護師・森さんの1日に密着させていただきました。

訪問看護師 森 美香子 さん

千葉大学看護学部を卒業後、東京逓信病院へ入職。消化器内科や神経内科病棟で3年経験を積んだ後、学生の頃より興味のあった訪問看護師に転職。2013年6月より現職。

訪問前はステーションで情報収集必要に応じてスタッフ同士の打ち合わせも

朝のオフィス。患者さんのお宅へ出かける前に、カルテチェックなどの入念な情報収集は欠かせません。通常、スタッフの皆さんが対面でミーティングをすることはなく、紙ベースのケア表(一人ひとりの患者さんに対して、提供すべきケアの内容をまとめたもの)で情報共有を図っています。

取材の時期はハロウィーン間近。社長さんからの心配りです。
スタッフの皆さんが使う電動自転車のバッテリーも並んで充電中。
その日に訪問するすべてのお宅の情報を事前にチェックしておきます。
そステーション管理者の照井さんと、にこやかに打ち合わせ中。

清潔感のあるオフィスで1日の始まりを迎えるのは気持ちが良いですね。

SCENE 1 | am 9:10

訪問前はステーションで情報収集必要に応じてスタッフ同士の打ち合わせも

電動自転車で出発! 『ホームケア練馬』のカバー範囲は原則として半径3km以内の地域なので、自転車移動が大半です。ただし、例外的に遠方のお宅だったり、その日の受け持ち件数が多かったりする場合は、自動車移動をすることもあるとか。「働くうちに足腰が強くなってきました(笑)」と森さん。天気の悪い日はレインコートを着て移動します。

今日も1日がんばります!

SCENE 2 | am 9:30

1軒目のお宅に到着状況を確認してからケアを開始

Patient data

80歳代男性
糖尿病と認知症を併せ持った患者さん。難治性の糖尿病足病変も抱えている。

このお宅では奥さんも認知症を持っているため、ご夫婦ともに訪問の対象です。旦那さんは血糖コントロールが必要なため、森さんは朝一番に訪問してインスリンを注射。奥さんは認知機能の低下から物を隠してしまうことがあるため、インスリン製剤を含む薬剤類はご夫婦の目の届かないところに保管しています。

旦那さんの血糖値はヘルパーさんとも連携して管理しています。とはいえ、食事については「朝ご飯はこれからだよ」「私がうかがったとき、トーストを召し上がっていましたよ」「そうか。じゃあ、これは昼ご飯だ」といったやりとりもしばしば。

ベッドサイドで足浴をした後、軟膏を塗布します。奥さんの体調が良いときは、森さんを手伝ってくれることもあるそう。

SCENE 3 | am 10:00

2軒目のお宅は預かった鍵で訪問 元気な声でコミュニケーション

Patient data

90歳代女性
がんターミナル期の患者さん。長期臥床で手足が細くなっている。

患者さんのご家族は近所にお住まいですが、このときは不在。森さんは預かっていた鍵を使ってお宅に上がりました。患者さんは認知機能が落ちており耳も遠くなっていますが、森さんは患者さんの不安を取り除くように、元気な声で繰り返し声をかけながらケアを進めます。最初に点滴を交換し、続いて褥瘡の確認。ほぼ治癒したため処置は不要と判断していた大転子部の褥瘡に、ヘルパーさんによって保護パッドが貼られています。パッドを剥がし、連絡ノートに保護パッドは不要であることを記載しました。最後にリハビリテーション(手足の曲げ伸ばしや外旋・内旋)を施して、この日のケアは終了です。

ベッドサイドで足浴をした後、軟膏を塗布します。奥さんの体調が良いときは、森さんを手伝ってくれることもあるそう。

SCENE 3 | am 10:00

この日の3軒目は3時間のケアご家族との信頼関係もバッチリ!

Patient data

40歳代女性
ALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者さん。ALSが進行しているため、発声はできない。

3軒目のお宅にはヘルパーさんが24時間体制で常駐していますが、看護ケアを欠かせないため、毎日の訪問が必要です。この日の訪問はご家族のレスパイト(一時的な息抜きの時間を提供するケア)も兼ね、3時間の予定。森さんはご家族に挨拶をしつつ、慣れた様子で室内へ。患者さんに「お外は気持ちのいい天気ですよ」などと声をかけながらバイタルチェック、人工呼吸器の確認、気管切開部のガーゼ交換、「(動かしても)痛くないですか?」と声をかけながらのリハビリ(手足の他動運動)…と、手際よくケアを進めていきます。また、患者さんはまぶたを動かせなくなっているので頻繁に点眼が必要。一つのケアが終了するごとに、患者さんに「グーサイン」で確認しながら目薬をさし、まぶたをマッサージします。この日は取材陣に付き合い、ご主人も30分ほどベッドサイドにいてくださいました。「以前は満足なケアを受けることができずステーションを変更したこともあったけれど、ホームケア練馬にお世話になって以来、森さんはよくやってくれている」とのこと。

患者さんとの意思疎通は「グーサイン」で。患者さんが見る拳の方向がそれぞれ「YES/NO」の意思表示などと決めておきます。

SCENE 5 | am 12:00

4軒目の患者さんは森さんのケアで少しずつ状態が改善中

Patient data

90歳代男性
認知症の患者さん。長期臥床のために褥瘡が生じている。

この日、最後の訪問先は昔ながらのお屋敷という風情のお宅。訪問時には患者さんの娘さんが時間を合わせて来てくださるため、相談しながらケアを進めていきます。現在メインで行っているのは褥瘡の処置。この日は、仙骨部にある褥瘡に軟膏を塗って保護パッドを張り、テープで固定しました。訪問看護では、ケア用品は患者さんに準備・管理していただくことが基本だそう。こちらのお宅でも、ケア用品はベッド周りにきちんと整理されて並んでいます。

訪問開始直後は清潔ケアを利用されていなかったため、ヘルパーさんとも協力して口腔ケア、身体の清潔ケアを開始。そのうちに目の輝きが変わり、食への意欲も増加したという患者さん。この日も森さんに「今日はバナナを食べたよ」と、食べたものを自ら教えてくれました。患者さんと笑顔で挨拶を交わし、退室してこの日の業務が終了。お疲れさまでした!

当初はなかなか受け入れてもらえなかった口腔ケアも、今では欠かさず行なえるようになりました。

SCENE 6 | am 15:30

密着取材を終えて

いつでも笑顔でテキパキ!

ホームケア練馬を運営する株式会社ミレニアのエリアマネージャー・小林麻奈さんによると、「森さんは前向きな性格で責任感も強く、患者さんからの評判も上々」とのこと。また、1日のお仕事ぶりを拝見して、笑顔で患者さんとのコミュニケーションを続けながらテキパキとケアの準備を進める頼もしさが強く印象に残りました。お忙しいにもかかわらず密着レポートをご快諾くださった森さんをはじめステーションの皆様、安らげるお宅へお邪魔することを許してくださった患者さんおよびご家族の方々、本当にありがとうございました!

ホームケア練馬

誰でも簡単に記録・情報共有ができるアセスメントツールを導入するなど、業務改善にも熱心なステーション。
訪問看護未経験のスタッフでも、個々のペースに合わせて十分な研修期間(同行訪問)が設けられている。
日勤業務のみのため、働きやすさも魅力。

所在地:東京都練馬区旭丘1-20-10 練馬旭丘ビル3F  所長:照井 祐  所属スタッフ:20名

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