今知っておきたい訪問看護の働き方 | マイナビ看護師

今知っておきたい訪問看護の働き方セミナーレポート|2022/7/26~2022/8/6 開催

セミナー概要

セミナー概要

2022年7月オンライン開催/訪問看護の働き方セミナー

マイナビ看護師主催のオンライン合同セミナーが、2022年7月26日~8月8日までの期間限定で開催されました。超高齢化社会の到来によるニーズの高まりと若手の活躍も期待できる訪問看護の働き方について、やりがいやワークライフバランス、利用者との関わり方などをイメージできる内容となりました。第1部では、訪問看護を取り囲む背景や病棟との違い等について現場の担当者さまからの講演を、第2部では参加企業5社の人事担当による会社案内と現役看護師による生の声をお伝えいただきました。訪問看護業界への転職を考えている看護師さんは必見です!

 

【講演内容】
<第1部>
これからの訪問看護
講師:LE.O.VE 株式会社
ブロックマネージャー/千葉さま

<第2部>
会社案内と看護師インタビュー
・LE.O.VE 株式会社
・ソフィアメディ株式会社
・株式会社N・フィールド
・株式会社ゴルディロックス
・株式会社リハビタブル

セミナーの様子

  • フェアの様子
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  • データ
  • データ

セミナーに参加された方の声

  • 訪問看護に関してはどちらかと言うとマイナスイメージがありましたが、今回動画を観てかなり印象が変わりました。
  • 決められた時間内で必要なケアを終わらせられるのか、他職種との連携、医師との関わり、家族とのトラブル、天候による移動トラブル、などまだまだ知りたいことが出て来ました。訪問看護にとても興味が湧きました。
  • 医師との連携や、急変時の対応についてもっと知りたくなりました。報告書や計画書などはどのようなものなのかも実際に見てみたいと思いました。

セミナーレポート

【第1部:これからの訪問看護】

講師:LE.O.VE 株式会社
ブロックマネージャー/千葉さま
現在の日本は、65歳以上の人口が3,000万人を超えた超高齢化社会に突入しています。みなさんご存知の2025年問題はもちろん、さらに先の2040年、2050年問題もニュースなどで耳にする状況のなか、今後は「多死社会」へと進んでいくといわれています。しかし、今の日本の医療介護業界ではその受け皿をしっかりと整えられていないというのが現状です。
日本は病院で亡くなる割合が多い反面、「(亡くなる場所として)どこで亡くなりたいですか?」という質問に対して、多くの方が「住み慣れた自分の家で亡くなりたい」と回答しています。また近年では、コロナウィルスが蔓延しているなかで、お見舞いに行けない、病院でのお看取りに立ち会えない、という状況にも直面しています。これらのことからも、在宅看護が担う役割は非常に大きいものだと考えています。
日本看護協会や日本訪問看護財団が策定している「訪問看護アフェアクションプラン2025」をもとにお話しさせていただくと、日本の在宅死亡率は13.4%だそうです。対してスウェーデンは51%、オランダ34%、フランス24.2%であり、日本が諸外国のように約30%程度まで引き上げるためには、医療機関で訪問看護に従事する看護師が約15万人必要になると推定されています。これにより今後日本が多死社会に至るなかで、訪問看護師が足りない現状をおわかりいただけると思います。
病院看護は「継続看護」であり、在宅看護は「断続看護」です。病院看護は、24時間365日、医療従事者がつねに患者さまのそばにいて、治療や看護を提供しています。対して、ほとんどの在宅看護は週1回から、もし毎日通ったとしても、一回の訪問は長くて60分~90分程度です。つまり、訪問をしていない時間の方が圧倒的に長く、訪問時に様子見で何もしなかったことにより、訪問後に何か大きな影響を及ぼしてしまうかもしれないという難しさがあります。病棟であれば、次の担当者に適切に申し送りできますが、訪問看護ではそれができないことが大きな違いです。
もうひとつの違いとしては、訪問看護は「治療の場ではなくて支援をする場」であるということです。病院では患者さまが嫌だと思っていても、治療のために我慢して入院されている場合もあるでしょう。一方在宅看護は、ご利用者さまの空間に我々がお邪魔をしますので、基本的には提案型であることが求められます。つまり、寄り添って看護をしなければ成り立たないことが、病院看護との違いだといえます。
病院看護と同様に、在宅看護でも「ありがとう」「助かりました」という言葉をいただきますが、「また来てね」と言われるのは在宅看護ならではです。定期的に患者さまのご自宅にうかがうという関係性のなかで、「また来てね」と言われることの素晴らしさは、病院では味わえないと思います。また、病院では「たくさんいる看護師さんのなかのひとり」だったのが、訪問だと名前で呼んでくれるというのも嬉しいと感じます。
みなさんは学生時代に、先生や周りの人から「訪問看護はベテランだけがやる仕事」と言われたことがあるのではないでしょうか。しかしそれは間違いです。訪問看護では、あらゆる年齢、あらゆる疾患、あらゆる対象に対して看護を提供しなければなりません。どんなに経験豊富な看護師であっても、すべての領域を経験している看護師は存在しないため、いずれ必ず経験したことのない対象や症例にあたることがあるでしょう。
その時に求められるのは、わからないことをわからないままにしないで、自分から学びにいくという姿勢です。どれだけ経験値がなかったとしても、学ぶ姿勢があればできるのが訪問看護です。勉強するには気力体力も必要になるので、むしろ若手の方がたくさん来て、訪問看護を盛り上げていただきたいと思っています。
転職は人生の大きな選択のひとつです。その転職のために必要なものは、やはり情報だと思います。このセミナーでは、さまざまな会社がご参加されているので、第一歩を踏み出すきっかけとしてぜひ参考にしていただきたいです。

【第2部:会社案内と看護師インタビュー】

■LE.O.VE 株式会社
「自分の親を呼びたいまちづくり」をミッション・ビジョンに掲げるLE.O.VE株式会社は、地域で活躍できる人材を募集中です。1対1のプリセプター制度を取り入れた丁寧な教育体制と、頑張ったぶんだけキャリアアップできるチャンスが用意されており、充実感や達成感を感じながら働ける環境です。本セミナーでは、人事担当者による会社案内と、現役看護師の方による入職前の不安や訪問看護のやりがいなどをたっぷりとお聞きしました。

<人事担当者による会社案内>

弊社では、訪問看護はサービス業に該当するという考えのもと、訪問して医療を提供するだけではなく、「自分の親を診てもらいたい」と思われるようなコミュニケーション能力や傾聴力といった人間性も非常に重視しております。「助かったよ、また来てね」と言われたい、感謝されたいという人にとって、とてもやりがいのある仕事環境だと思います。
また弊社は、「自分がいない時のことを考えた看護」を掲げており、訪問してその方の生活をどう見ていくか、どう寄り添っていくか、に重点を置いています。医療的な知識だけではなく、ご本人の意思を尊重しながらサービスを提供していきたいと考えているので、専門性に特化したスペシャリストよりも、ジェネラリストとして地域で活躍する看護師を求めております。
前向きで明るく、成長意欲があり、みんなで協力して問題を解決していくという気持ちを持っている方にとっては、ストレスフリーで気持ち良く集中して働ける環境だと思います。自分から積極的に学ぶ姿勢があれば、優しく教えてくれる先輩は多くいますので、安心していただきたいです。またキャリアアップに関しては、年齢や経験問わず成果主義という面が大きく、頑張れば頑張るほど役職者になるチャンスが広がります。
弊社は「利益をあげた=スタッフの努力の結晶」と捉えているため、頑張った分はみんなに還元していこうという思いから、好待遇の夜勤手当てを付与しています。事務所内で有休が取りやすいフォロー体制を確立していたり、子育て支援金や産休・育休明けのサポートもご用意しているなど、福利厚生も充実しています。

<看護師インタビュー>

一般病棟で働いていたときに、地域医療連携部のスタッフと仕事をする機会が多くて、そこで訪問看護師と直接関わったことから訪問看護という業界に興味を抱きました。実際に転職をしてみて、ご活用者さま一人ひとりの生活背景が具体的に見えるのが訪問看護の良さだと実感しています。
病院では、保険などの事務的な手続きは全て事務員さんにお任せしていたのですが、訪問看護では自分たちで把握して行う必要があります。入職前は不安でしたが、先輩方が丁寧に教えてくださったり、しっかりとしたマニュアルがあったりと、安心できるサポートがあるため無理なく覚えることができました。LE.O.VEは朝礼・夕礼があり、つねにスタッフ同士が顔を合わせられる環境にあります。だからこそ、チャットなど顔が見えないときでも、相談しやすい人間関係が作れていると感じています。
急性期で働いていたときに比べ、在宅では点滴や採血手技の頻度が減るので、病院で働いているときに色々な手技を身に着けておいてよかったです。また、一般病棟で見ることが多かったストーマ(人工肛門)は在宅でもよく見るので、指導も含めて経験があってよかったと実感しています。日勤メインで夜勤は圧倒的に少なく、訪問スケジュールを自分で調整するなど病院よりもスケジュールに融通が利きます。報告書を提出するような忙しい時期などには、少し残業があるイメージです。
訪問に行くと、ご家族さまも疲れた表情をされていることがあります。でもみなさん、必ずと言っていいほど「介護をやって本当にやってよかった」「後悔なく最後を家族と過ごすことができた」とおっしゃります。訪問看護の仕事は、最後を有意義に過ごすサポートができるため、とてもやりがいを感じています。
■ソフィアメディ株式会社
ソフィアメディ株式会社は、「医療という希望を創る」というミッションを掲げるCUCグループの一員として、訪問看護ステーションやデイサービスの運営、また居宅事業所の運営を行っています。本セミナーでは、採用担当者による会社案内と、現役看護師の方による病院とのギャップや訪問看護のやりがいなど詳しくお聞きしました。

<採用担当者による会社案内>

現在、自宅で最期を迎えたいという在宅医療のニーズが高まっているにもかかわらず、受け皿は不足しています。実際に訪問看護の事業所は、年間1,700ヶ所開設されていますが、運営の難しさからそのうち半分ほどは閉鎖してしまっているという現状があるのです。そもそも担い手がいないという問題もあります。こうした課題を解決する訪問看護師やセラピストの活躍はこれからも必要不可欠です。これらをふまえて、私たちソフィアメディが目指す未来、使命、行動指針「VMS(Vision /Mission /Spirits)」についてご説明します。
Visionは「安心であたたかな在宅医療を日本中にゆきわたらせ、ひとりでも多くの方に、こころから満たされた人生を」。これは、水道と同じようなインフラとして、いかに広く、多くの方へ訪問看護を行き渡らせるか、という意味です。Missionは「英知を尽くして『生きる』を看る」、最後までお客さまの病気より人生を大切にすることを指します。以上を実現するために、【相手本位】【専門性】【人間性】【成長】【仲間】の「5Spirits」という行動指針を掲げています。スタッフはこの行動指針を胸に、日々業務を行なっております。
ソフィアメディの「生きるを看る」は、自己犠牲で成り立つものでなく、スタッフの「生きるを看る」も含まれています。そのため、スタッフの心身を健康に保つ取り組みや、生活と仕事の両立をサポートし、全員が生き生きと働けるようなプロジェクトを実施しています。また、手厚い研修・新人教育体制から、職域・職種を超えて挑戦できるキャリア形成のサポートなど、充実した制度を整えています。

<看護師インタビュー>

訪問看護は本当に人それぞれ、ご自宅でお客さま一人ひとりの「生きるを看る」があります。ソフィアメディはその「生きるを看る」というところに寄り添っていますので、病院とは違ったかたちでお客さまに寄り添えることに、看護師としてとてもやりがいを感じています。
訪問看護は病院と比べて環境が整っていないこともあり、その場にあるもので工夫したり、困ったときにはチームで連携して助け合ったりする必要があります。そのぶん訪問ならではの楽しさや喜びもたくさん感じることができます。ご家族さまにはいつも、「家族がひとり増えたと思ってください」とお伝えしていて、「何でも言ってくださいね」と声かけできることが、在宅の素晴らしさかなと思います。
エンゼルケアに関しては、病院ですとその時の当番の看護師が対応しますが、在宅ではご家族さまと一緒に亡くなられた方のお話をしながら、ケアさせていただきます。泣き笑いでケアさせていただいたり、残された小さなお子さんと一緒にお母様の洗髪をしたりすることもあります。そういう温かみのある最後のお別れができることも、病院との大きな違いかなと思います。患者さまとしてではなく、「その人」と向き合えるというところが在宅の良さかなと思っています。
ソフィアメディという会社は、後方支援や教育サポートがしっかりしているので、自分ひとりでやらなければいけないという心配はありません。「訪問をやりたいけど経験がないからどうしよう」とか、「今後キャリアアップをどうしていこう」と悩んでいる方も、みんなで育ててくれますし、その人に寄り添いたいという気持ちがあれば問題ないので、安心してください。ソフィアメディはみんなが幸せになれる会社です。ぜひ一緒に働けることを楽しみにしています。
■株式会社N・フィールド
株式会社N.フィールドは、精神科に特化した訪問看護を全国で運営しています。しっかりとした研修体制が確立されているので、訪問看護が初めての方でも挑戦しやすい環境です。本セミナーでは、人事担当者による会社案内と、現役看護師の方による1日のスケジュールや訪問看護のやりがいなどをお聞きしました。

<人事担当者による会社案内>

株式会社N.フィールドでは、大きく分けて3つの事業を展開しています。1つ目は、精神科の訪問看護である「医療」、次に相談支援事業としての「生活」、3つ目は退院支援サービスの「住居」です。退院支援サービスでは、ご利用者さまが病院から退院する際に、家を借りるところからご支援します。退院後は、訪問看護師がお邪魔をして、一緒に生活をサポートしていくという体制を取っています。
看護師の他にも、精神保健福祉士(PSW)や作業療法士(OT)なども訪問看護に携わり、生活の支援やサービスに必要な情報などを内外に伝えております。このように、他の職種も含めてご利用者さまにサービスを提供しています。入職後は、多くの方が2ヶ月目、もしくは3ヶ月目くらいにはひとり立ちを始めます。初日から段階を踏んで研修を進めますので、デビューに向けてしっかりと理解を深められる体制を整えています。
弊社の場合は精神科の訪問看護ですので、他科よりもご利用者さまと非常に長いお付き合いになります。なかなか治りにくい病気でもあるため、ご利用者さまとのコミュニケーションを大切にできる方、人の話が聞ける方、人のために何かしてあげたいという方が向いていると思います。また、不安や心配事を仲間に相談できる方、問題解決に向けてチームプレイを大切にできる方も向いていると思います。

<看護師インタビュー>

精神科病院では長期で入院されている方も多く、症状が落ち着いている方でも事情があってご自宅に帰れない、難しい方がおられます。そのような患者さまに関わるなかで、どうすれば自宅に帰って暮らすことができるようになるのかと考えるようになり、地域で活躍する訪問看護師さんに興味を持ちました。
事業所や地域によって違いはありますが、1日に5件から6件程度訪問します。1回の訪問看護の時間は30分程度です。訪問の内容としては、バイタル測定や健康状態の観察、内服がきちんとできるように薬のセットを行なっています。訪問で残業になることはほとんどありません。1ヶ月の報告書を月末に作成するときに残業することもありますが、時間内で終えられるようにできる限り調整します。
病院とは違って訪問看護は単独で行動しているので、自分で判断しなければならない場面はたくさんありますが、他のスタッフにすぐに連絡を取り、協力し合って解決することができます。専門の看護師の方が定期的に講義をしてくださるなど、困った時のサポート体制は十分に整えられていますし、急なお休みなどはみんなで助け合って調整していますので、あまり心配せずにチャレンジしていただきたいです。
ご利用者さまが、病人としてではなく、生活者として地域で暮らし、回復していく過程を見守っていけることにやりがいを感じています。また、ご家族さまだけで看ていらっしゃるケースがとても多く、訪問看護師が行くことによって「私たち家族だけで看ておかなくても大丈夫なんだ」というお声をたくさんいただきます。
訪問看護では、利用者さまの人生そのものに立ち合わせていただけます。もちろん辛く悲しいときもありますが、それ以上に嬉しく楽しいこともたくさんあります。何より住み慣れたご自宅で安心して暮らしていくサポートができていることを実感したとき、本当に訪問看護をやっていてよかったなと思います。
■株式会社ゴルディロックス
株式会社ゴルディロックスは、ご利用者さまの生活を第一に考えたご利用者さま主体のサービスを提供しています。また、今後は「高齢化社会を支えるインフラサービス」を目指しているため、新しい世界にチャレンジしたい、自分から色々と提案していきたい、という方を歓迎しています。本セミナーでは、代表取締役と人事担当者による会社案内の後に、現役看護師の方による仕事内容や訪問看護のやりがいなど、詳しくお聞きしました。

<代表取締役と人事担当者による会社案内>

訪問看護はご利用者さまのご自宅に我々がお邪魔することになります。その際に、「なぜ我々があなたのお家におうかがいして、サービスを提供しなくてはいけないのか」を明確に説明する必要があります。病院では「インフォームドコンセント」というかたちで明確にされていますが、訪問看護の場合そこが希薄になっている傾向があります。
訪問看護にとって一番重要な点は、相手がどういう状況で我々を待っているのか、どういう気持ちで日々サービスを提供してもらいたいと思っているのか、(視点取得)そこを汲み取っていくことだと考えています。
訪問看護では、1人のご利用者さまと長い期間付き合っていくことになりますので、ご利用者さまのことを第一に考えられる人、高いホスピタリティで接することができる人が向いていると思います。逆に、スケジュール管理がきちんとできない方だと、訪問看護は難しいかもしれません。
弊社では病院で何年か経験をしてから入社される方が多く、ほとんどが訪問未経験です。しかし、未経験でも今は現役バリバリで訪問看護師として活躍できている方ばかりなので、安心をしてご入社していただければと思います。もちろん本人のやる気次第でキャリアアップも可能です。ゴルディロックスは、まだ地盤が固まりきっていない、これからどんどん大きくなっていく、やりがいのある会社です。チャレンジ精神旺盛な方は、日々楽しく過ごせるのではないかなと思います。

<看護師インタビュー>

ゴルディロックスに入職を決めたのは、環境がとても良く、スタッフ同士のコミュニケーションの取りやすさが伝わってきて、そういった社風に魅力を感じたからです。看護師以外にリハビリのスタッフ、セラピストも多数在籍しているのですが、リハビリについて看護師として学べたことや、他職種と関わることで問題を解決できたこと、それをみんなでやり遂げられたときにやりがいを感じ、入職してよかったなと実感します。
訪問看護において、看護業務はもちろんですが、ご自宅の生活や環境を整えていくことも大切な仕事です。また、病院とは違う制度を覚える必要もあります。転職して一番大変だと感じているのは移動です。大雨や台風の時でも訪問に行かなくてはいけないので大変ですが、スタッフと一緒にできるだけ良い環境を考えながら訪問しています。病院と違って物品が不足していることもありますが、おうちにあるもので作ることもできますし、逆に本人に合ったものを厳選できることは訪問看護の特徴かなと思います。
今私は管理者として働いていて、とてもやりがいを感じています。また今後は、在宅の専門の認定看護師や専門ナースを目指したり、自宅で看護師ができるドクターの処置などを学んだりと、キャリアアップにつなげていけるように頑張りたいです。
エンゼルケアのとき、私はできるだけご家族と一緒に実施するようにしています。お看取りされる時間のなかで、ご家族のケアも一緒にしていきたいからです。ご家族の気持ちに寄り添ってケアしていくことで、最後の瞬間を一緒に笑って迎えられることにもつながっていきます。会社の理念にもあるように、誰かのために何かをしたい、地域のために何か貢献したい、と考えている人や、何よりも人が好き、人と関わりたいという人と一緒に働きたいと思っています。
■株式会社リハビタブル
ゴルディロックスの姉妹会社である株式会社リハビタブルは、2年目の新しい会社です。自分たちでどんどん会社を大きくしていく手応えが感じられるので、達成感や充実感を得ることができます。本セミナーでは、代表取締役と人事担当者による会社案内の後に、現役看護師の方による1日のスケジュールや仕事内容、リハビタブルの魅力などを詳しくお聞きしました。

<代表取締役と人事担当者による会社案内>

弊社には「テーマパークよりも人を楽しませる」という企業理念があります。リハビリは決して楽なものではありませんが、私たちが訪問のなかでその方の楽しみを力に変えて、生活を豊かにする原動力にしたいなと思い、この理念を掲げております。また、「高級ホテルよりも高いホスピタリティを持つ」という高い理想も掲げています。言われたことをやるのは当然のレベルです。弊社のスタッフが心掛けているのは、言われる前に先回りしてすべてをこなす、もしくはご提案の数をたくさん用意しておくこと。それが本当のホスピタリティであると考えています。
そして3つ目に、「人の成長を信じ、自立を支援する」ことも大切にしています。私たちは、スタッフはもちろん、クライアントやご利用者さま含め、すべての人が必ず成長するという考えをもって仕事に取り組んでいます。たとえ失敗しても、成長するためには人それぞれペースがあります。この成長を信じてあげることで、「必ずこの人は変わる」という熱い思いを持って向き合うことができるのです。
訪問看護は自由な裁量を持っている反面、それに伴う責任が生じてきます。おそらく病院では、すぐに相談できる環境のなかで安心してお仕事ができていたんじゃないかと思います。在宅はご利用者さまの症状に1人で戦いに行くようなものです。様々な心配が出てくるからこそ考え、情報収集をして、用意していくことでご利用者さまにとっての最適な提案ができます。ですので、心配性で色々なことを考えてしまう人こそが、訪問看護には最適だと思っております。
リハビタブルは、人に優しくなれる人が集まる会社です。その人のために何かしてあげたい、もっとよくしたい、というような思いで働かれている方、そこを突き詰めていきたいと思う方は、ぜひリハビタブルにお越しください。

<看護師インタビュー>

勤務については、基本的には8時半に事務所に出勤してもらいます。9時くらいから2~3件訪問に行き、1時間休憩をきっちり取っていただき、午後も2~3件回っていただきます。5時くらいには事務所に帰ってきて、カルテの入力が5時半までに終われば、残業なしでお帰りいただきます。カルテはiPadを貸与しているので、アプリにバイタル、血圧、体温、実施した内容などを書いていただきます。任意で参加できる勉強会も実施しています。自由参加なので、強制ではありません。
リハビタブルは、どこのステーションにも負けないくらいの依頼数をいただいているところが、お客さまからの信頼を得ている証拠なのだと感じています。ケアマネージャーさんにとっても病院さまにとっても、話しやすく頼りがいのあるステーションになっているのかなと思います。
訪問看護の特徴として、「1人で訪問する」というプレッシャーがまず大きいと思います。ただ弊社のスタッフには必ず、「1人で判断しなくてもいい、困った時はその場で必ず連絡をしてきなさい」と伝えています。入職後、最初は一緒についていってお手本を見せて、慣れてきたら一緒にやって、次はメインでやってもらって、というように少しずつ慣れていく対応を取っています。技術面で心配があってもしっかりとフォローをするので安心してください。
病院で働いていると、一人ひとりの患者さまになかなか長い時間が取れません。1人ひとりに対してしっかりケアをしたい、向き合っていきたい、という気持ちを持っている方は、訪問看護師に向いていると思います。リハビタブルには、病棟勤務が長い方など経験豊富な看護師がそろっています。スタッフ同士で教え合って一緒に成長していける方、ご利用者さまに自分ができることをどんどん提供していきたい、ご利用者さまとご家族と私たち、みなさんがハッピーになれるように、そんな思いを秘めた方をお待ちしています。

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CAプロフィール

マイナビ看護師専任キャリアアドバイザー

今回のセミナーでは、マイナビ看護師で現在採用を強化している5法人に参加していただきました。訪問看護は病院での看護業務と異なる部分が多く、1日のスケジュールの流れも大きく違います。各法人によっても特徴や待遇はさまざまです。セミナーを視聴していただき、疑問に感じたことやもっと詳しく知りたいことなど、マイナビではみなさんのお悩みに個別にお答えいたします。「未経験だけど大丈夫?」「面接対策が知りたい」など、どのようなことでも構いませんので、ぜひキャリアアドバイザーにご相談ください。