大学病院や総合病院など、大きな病院のほとんどにある「ICU」や「HCU」という施設。重篤な患者さんが入室する場所であることは知っているけれど、具体的な違いは知らないという人は多いのではないでしょうか。そこで今回は「ICU」と「HCU」の違いについてご紹介します!
「ICU」は、内科・外科問わず重篤な患者さんの治療を行う施設
「ICU」は「Intensive Care Unit」の略称で、重篤な急性機能不全にある患者さんや、容態変化の観察が必要な患者さんに対して、集中的な治療・看護を提供する施設を指します。内科・外科を問わず患者さんを受け入れる点が特徴で、容態変化が起こりやすい手術後の患者さんも1日だけICUに入ることがあります。さまざまな症状の患者さんを受け入れるため、看護師には豊富な知識と経験が求められます。
「HCU」は、ICUと一般病棟の中間を担う施設
「HCU」は「High Care Unit」の略称。ICUと同様、重篤な急性機能不全にある患者さんや、容態変化の観察が必要な患者さんに対して、集中的な治療・看護を提供するものの、 患者さんの重篤度はICUよりも低く、ただ一般病棟での看護が難しい患者さんが多く入る施設と言えるでしょう。受け入れる患者さんの人数はICUよりも多くなります。
大きな病院ほど、さまざまな集中治療室があります。それぞれの施設によって求められる看護スキルが細かく異なるので、違いをはっきり理解しておきましょう。
制作:TAC企画