地震や台風などの災害によって、毎日飲まないといけない薬が足りなくなってしまったとき、気を付けなければいけないのが「クリーゼ」という症状。あまり聞きなれない医療用語かもしれませんね。一体どのような意味なのでしょうか? ヒントをもとに、一緒に答えを考えてみましょう!
「クリーゼ」を使った例文
「クリーゼ」が使われるのは、主にバセドウ病や下垂体機能低下症といったホルモンの異常による病気を専門に診る内分泌科の分野ですが、災害時に考えられる症状のひとつでもあります。
例文としては、
「災害による薬剤不足は、疾患によってはクリーゼを誘発する危険がある」
「クリーゼは、急激なストレスがきっかけでも誘発される」
「クリーゼを誘発しないためにも、災害時を想定した薬剤の備蓄やストレスの解消が必要だ」
などが挙げられます。さまざまな要因で起こる症状のようですね。
正解を見てみましょう!
正解はこちら!
正解は「急激な症状の変化、急性憎悪(※)のこと」でした!
▶(※)「憎悪」と似てるけど違う…「増悪」はなんと読む?【医療漢字クイズ】
ホルモンの過剰あるいは急激な欠乏状態で起こるショック状態という意味もあり、クリーゼの種類によって名前や症状が細かく異なります。
甲状腺機能が過剰に亢進(こうしん)し、発熱や精神症状などをきたした状態は「甲状腺クリーゼ」、副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモンが急激に不足し、精神症状や消化器症状などをきたした状態は「副腎クリーゼ」と呼びます。
制作:TAC企画